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古伊万里鉢「濃み」技法                No.349
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◆2010年6月、。     古伊万里鉢の技法「濃み」

「濃み、」、。
” だみ ”と読みます、。古伊万里の技法の一つ、。「下地の線画で囲まれた内側を(支那)呉須釉薬を染み込ませ塗りつぶす技法、」、。画像で梅花文を塗り残してある青い部分に呉須を塗り染み込ませますが、西暦1600年代1700年代の伊万里では「濃み」は女性が担当する仕事でした、。(下描きの線や呉須を塗る時には、窯入れ前の磁器の容器は薄い茶色(ベージュ色)で、呉須も濃い茶色です、。窯の中で高温で焼かれる事で磁器部分は白く、呉須絵部分は青く発色します、)、。

下地の「線画」は筆先に含ませた「呉須、」で描く場合と、「水に溶いた炭、」で描く部分とがあり、「呉須」で描いた線は焼成後は青く発色し、「炭」で描いた線は窯の中で燃え、線の部分は下地の色が出て”白く”発色します、。
古伊万里の代表的文様の「氷裂文」の”細く白い線”はこのようにして水で溶いた炭を筆先に染み込ませて描いた線が焼成後に白く残ったものです、。画像の「氷裂文」も「梅花文」も古伊万里の代表的な文様です、。

風来記では九州佐賀肥前の国近辺で西暦1610年ごろから焼かれた磁器を「古伊万里」と書いています、。「有田焼」と呼ばれるものも「伊万里」と書いています、。佐賀鍋島藩お抱えの、というか藩直営の窯で焼かれた「伊万里」は特に上質なものが多かったので「鍋島焼」と呼ばれますが、風来記ではこれも「古伊万里」に含めています、。(エビアン自身が植木鉢の上質な実物を見たことがないので、。盆栽鉢の中には実に素晴らしい伊万里焼があり、こういうのが蘭鉢にもあれば「伊万里・有田」と「鍋島」とは区別して書かねばならないでしょうけど、)、。
まぁ、平たく言えば、「伊万里焼」は歴史の節目節目で資料が残っているのと、その時々の特徴が比較的明確なので、「伊万里」または「古伊万里」と書き易いのです、。「伊万里窯」の開窯からほどなく、磁器の製法は九州の他地域へも伝わり、多くの窯が開かれたようです、。現在に伝わる「伊万里焼」の中には、それらの窯元の作品も含まれるのかも知れませんが、一部の高級品以外の判別は困難です、。

それどころか、江戸後期から幕末へかけて、磁器の製法と呉須に代わる「科学呉須(酸化コバルト)」が「愛知県(尾張・瀬戸)」へ伝わり多くの生活雑器が焼かれたので、これらも混入した今となっては、歴史学者でもない風来記には正確に「伊万里焼」だけの振るい分けは困難です、。陶芸の歴史を遡ると「愛知県」の窯元は歴史も古く、窯元の数は膨大で、明治期以降に製造された磁器の雑器(植木鉢を含む、)の数も膨大です、。ネットオークションで「伊万里または古伊万里」として売られる鉢の半分くらいは「瀬戸尾張」のものです、。なぜ「古伊万里」に混入させるのか理解不能ですが、「古伊万里」の方には「天然呉須」の製品が多く、「「瀬戸尾張」は化学釉薬製品が多いので、伊万里と書いた方が高級なイメージがあるからかも知れません、。

西暦1704年に「伊万里焼」に「柿右衛門様式の文様」が導入され、この頃から出島を通してヨーロッパへ輸出されるようになります、。「呉須」で描かれ簡単な柿色で彩色された「古伊万里」の磁器は、オランダ・デルフト焼やドイツ・マイセンに強い衝撃となって受け入れられたようです、。デルフト焼もマイセンも伊万里の文様をそっくりと真似た作品を作りました、。ヨーロッパには「梅の木」が無かったのか、我々日本人が見れば笑ってしまいそうな「梅の木」などを描いた古い作品が残っています、。チョッと嬉しいですね、。
(オランダ・デルフトは、画家フェルメールが住んだ町ですが、古伊万里が大挙して輸出されるようになったのは、フェルメールの死後30年ほど経ってからです、。ラピスラズリ(ウルトラマリン)に魅せられたフェルメールが呉須磁器を見たらどんな風に感じたのかを知りたい気がします、)、。


富貴蘭展
時:2010年7月3日・4日・5日
所:三香園(香川県観音寺市吉岡町608-3
電話:0875-25-0343


華幸園・富貴蘭自慢会と中国鉢即売会
時:富貴蘭自慢会2010年7月3日4日
  中国鉢即売会:2010年7月3日4日5日

所:華幸園(香川県高松市生島町420-150)


彩と香の富貴蘭 展示即売会
時:2010年7月10日・11日
所:上野グリーンクラブ(東京都台東区上野公園3-42)
日本富貴蘭会
日本伝統園芸協会


新芽会
時:2010年7月4日、午後1:15~
所:相生園芸センター内展示場
会費:500円
兵庫春蘭友の会(0903-282-9447、藤井)


夏の蘭展 2010
時:2010年6月25日26日27日28日
所:花ごよみ(広島市佐伯区薬師ヶ丘)

by evian_th | 2010-06-18 02:48 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
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