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京楽焼「霞取り魚の子紋様蘭鉢」           No.403
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◆2011年6月1日、。   京楽焼植木鉢「霞取り魚の子紋様蘭鉢」

京楽焼蘭鉢、。
明治の初め頃既に、京都に於ける楽焼植木鉢は、「万年青鉢」「蘭鉢」共に形は完成されたものが存在しました、。
よく言われるように、「蘭鉢は万年青鉢を上下に長く引き伸ばしたもの、」という説明に相当する”試行錯誤の途中鉢”、即ち「万年青鉢にしては背が高すぎる、」「蘭鉢にしては短過ぎる、」または「いくら蘭鉢とは言っても長いにも程がある、」というような鉢の大概は「東京楽」に多いものです、。「京都の楽鉢」には見られないものです、。

画像の鉢は、その例外中の例外鉢でしょう、。まぎれもなく「京楽焼き蘭鉢」であるにも拘らず「万年青鉢」であった時の雰囲気を残しています、。絞りが少なくズングリして直線的な胴、胴体から鉢底に至る角が面取りせずに切り取ったように鉢底へ折れ曲がってたどたどしく、資料的にも非常に貴重な一品です、。

胴部分の文様は「霞取り魚の子紋様」(かすみどりななこもんよう)と書きました、。
万年青界の解説文に、この鉢とは逆に、上部から下方へ鍾乳石が垂れ下がるように加茂黒釉薬を塗り残したものを「掛け流し、」と表現した文章がありましたが、日本の古典紋様用語ではないでしょう、。上手く表現しているとは思います、。

楽焼鉢の場合、魚の子紋様を描いた上へ加茂黒釉薬で黒く塗り潰したものではなく、下地の加茂黒釉薬を霞状に塗り残したものです、。
風来記で「霞取り」と書いたのは、古典の日本画や扇絵の風景画に見られる伝統紋様の一つの用語で、画面の中央部分、右や左の方から画像黒色部分を横にしたような模様が描かれ、白く抜いて塗り残すような形がありますが、あれを霞が掛かったように見えるところから「霞取り」や「雲取り」と呼び、伝統紋様用語なので、これを引用しました、。<注>「取り」というのは「切り取ったように見える塗り残し」のことを指す用語、。
「霞取り」や「雲取り」は横方向への模様で、楽焼鉢に見られるのは「上から下へ垂れ下がる」か「下から上方へ盛り上がる」形なので、そこんとこは少し気持ちに引っ掛かる部分を残します、。今後変更するかも知れません、。

「魚の子紋様」は例によって古典の描き方で、風来記をご覧になった人が、「あの魚の子鉢は結構数があるものですね、」と言われましたが、そうではありません、^^、。風来記だからこその画像コレクションで、全国の鉢数寄者のご協力を頂いている賜物であって、そうは簡単に見られる鉢ではありません、。
外径15.5センチ、高さ21センチ、。(青蔭文雄氏所蔵)
by evian_th | 2011-05-31 00:17 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
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