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東洋蘭鳳凰火炎太鼓図鉢              No.440
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◆2012年4月1日、。   鳳凰に陣幕火炎太鼓紋東洋蘭鉢

鳳凰と陣幕・鼉太鼓(だだいこ)紋様東洋蘭鉢
正面は精細なイッチン使いを施した鳳凰の図、。横側には鼉太鼓(だだいこ、火炎太鼓とも、)と鉢下部には一回り陣幕模様を描いた東洋蘭鉢、。

雅楽に用いられる「鼉太鼓」(だだいこ、または火炎太鼓)は楽焼鉢の文様としてしばしば使われ手ますが「陣幕」の向こう側に宙に浮いたように描かれる事が多いのです、。
中央の円の中には時計回りに「三つ巴」模様を描き、実物の鼉太鼓には周囲に鳳凰か龍かを向い合せに2頭(2羽)、その周囲にグルリと火炎模様が描かれます、。
陰陽五行説に基づき、「陽」(火)の象徴としての鳳凰と共に描かれる時は「火炎太鼓」の上部に「日輪」を描かれます、。
ちなみに「陰」(水)の象徴としての「龍」が描かれる場合は、鼉太鼓上部には緑色絵具で「月輪」が描かれます、。また、「龍図」に用いる場合は、中央の巴は「二つ巴」を描かれる場合が多いのですが、楽焼鉢の絵柄では「龍」自身が長く鉢裏側まで尻尾が回るため空間が少なく、火炎太鼓と組み合わされることは少ないのです、。鳳凰が桐や火炎太鼓と組み合わせて描かれるのとは異なります、。

「鳳凰」は空想上の鳥で、一つの決まった描き方というものは無く、絵師により様々ですが、大別すると「鶏」か「孔雀」に似せて描かれることが多いようです、。画像の鉢の鳳凰は鶏系でしょう、。羽先のイッチン使いなどを見ると、この絵師の職人として最も脂の乗った円熟期の作品だと思います、。


「鼉太鼓」(火炎太鼓)はそれでいいのですが、なぜ「陣幕」と組み合わせるのかを説明した文章には遂に出会いませんでした、。陣幕の模様は、上部に菊花または宝相華を描き、下部は縦に割って青海波、花菱、唐草、を描くのが一般的だったようです、。

画像の鉢は華やかさと落ち着きとの両方を持ち合せた、実に見事な一品です、。3.8~4寸鉢、。明治初期~中期の作、。台の鉢は「楽徳鉢」だと思います、。(杉野達実氏所蔵)
by evian_th | 2012-04-01 00:23 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
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