TOP写真風来記余剰苗掲示版リンク
以前の記事
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
more...

フォロー中のブログ
東洋蘭風来記奥部屋
東洋蘭 花図鑑 東洋蘭 ...

検索

タグ


京楽焼鉢「短冊家蘭鉢」                No.504
b0034163_1927826.jpg
b0034163_19271854.jpg
b0034163_1927263.jpg
b0034163_19273715.jpg

◆2014年2月、。   京楽焼鉢「短冊家蘭鉢」

京楽焼鉢「短冊家七々子蘭鉢」、。

楽焼植木鉢の生産地は「大阪」「京都」「愛知」「東京」の4つの都府県です、。この内、「大阪楽」は最も古く、1600年代後半に作り始められましたが、「小萬年青」の大流行と共にやって来る「古典園芸植物用楽焼鉢」の特需が始まる明治11年には大阪楽の製作は終わってしまいました、。先月に掲載の鉢のように何に使うのか用途の判然としない鉢の生産だけでした、。

江戸後期には京都に「短冊家」が開窯しますが、当初は「茶器・茶道具類」を焼く素人の御庭焼であって、「楽焼植木鉢」を焼き始めたのは、1861年に浮田楽徳窯が開窯する少し前、幕末1853年以降の事だと思います、。それまでの京都では「楽本家」以外の人が楽焼を焼くことは原則禁止とされ、楽焼の「植木鉢」を焼くことなど許されなかっただろうからです、。

ごく最近まで、京都の楽焼窯元の具体的名称は「短冊家」以外には知られてなかったために,何でもかんでも「短冊家」として売られましたが、昨年2013年秋に「京楽焼植木鉢」を焼いた窯元が5窯も具体的名称が判明しました、。

その各々の特徴も少しずつではありますが判別可能になりつつあります、。
それと同時に、逆に「短冊家鉢」の「特に蘭鉢」が見分けられなくなったというか、「短冊家蘭鉢」の少なさが浮き彫りになって来つつあります、。

「短冊家蘭鉢」の特徴は最も箇条書きしにくく、少なくとも「足」では見分けが付かないことは奥部屋に書きました、。「鉢ヘリ」(ツバ部分)の切れ味と一時は考えたのですが、その後の調べで「鉢ヘリの見込みへの落ち込み部分が角張る」(エッジが立つ)のは「短冊家窯」以外にもう一窯、「福井楽印窯」か「大虎窯」かのどちらか一窯の製品もエッジが立つことが判明、。

結局、「短冊家製品」の判別は、「足」「ヘリ」「加茂黒」「見込み」「鉢底」「土目」「形」「作り」「テールベルトの種類」「絵付け」などを総合的に判断しないと決められません、。一番の特長は「手に持った時に感じる風格」「短冊家らしさ」なのですが、抽象的で曖昧です、。

短冊家鉢の見極めが一番難しいと今になってつくずく感じています、。


画像は「短冊家七々子蘭鉢」、。4寸程度、。あまり古いものではありません、昭和初期かせいぜい大正時代の製作です、。チョッと見に「普通によくある七々子鉢」に見えるでしょうけど、正真正銘「短冊家鉢」です、。手に取ると瞬時に伝わります、。昭和初期の短冊家といっても少ないですよ、本物は、。
短冊家鉢に使われる緑色の土製顔料「テールベルト」は、古い時代には渋い緑色を使っていましたが、時代が下るにつれて乾くと緑青色になる最も多く産する土に代わって行ったようですね、。「七々子紋様の描き方」は一柳は独特のハート模様を描きましたが、短冊家の絵師はあまり込み入った描き方をしなかったようです、。
「七々子紋様の語源」については「奥部屋No.622,2009年6月9日、東洋蘭楽焼鉢・七々子鉢」(文字クリック)をご覧下さい、。   (丸山健氏蔵)





「短冊家・錦画鉢模様控」を見ると、下画像のようなデザインの蘭鉢も作られた筈なのですが、現在は見当たりません、。古い数寄者の蔵に眠っているのでしょう、。残念ですね、見たいものです、。
b0034163_19274819.jpg

by evian_th | 2014-02-01 00:05 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
<< 京楽焼鉢「短冊家蘭鉢」    ... 楽焼鉢「江戸期の万年青鉢」  ... >>



TOP写真風来記余剰苗掲示版リンク

Copyright(C) 2005 東洋蘭風来記 All rights reserved.