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京楽焼、短冊家「五柳蘭鉢」              No.512
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◆2014年6月、。   京楽焼、短冊家「五柳絵付け七宝繋紋蘭鉢」

◆京楽焼・短冊家「五柳絵付け七宝繋紋蘭鉢」
この鉢は商人さんの手元にある時に画像を見た、。その後どこへ入ったかと気になっていたのだたが、今回納まったお棚から画像が出て来て再会し、詳しく画像を拝見できました、。

祇園「短冊家」の製品、「五柳寿運さん」の絵付け、。いわゆる「五柳鉢」なのだが「五柳絵付けの蘭鉢」は稀少品、。時代はあまり無いけれど「五柳」のイッチン絵付けが冴え渡っている作品です、。「五柳」というのは「七宝紋」や「青海波」など「伝統紋様」を描かすと、半端な妥協を許さずにキッチリと描き納めるところなど本当に上手いと感心します、。
4枚目画像だけは少し大きめサイズで掲載してますが、テールベルト絵具をイッチンに入れて「七宝模様」の円を描く見事さは他の絵師にはチョッと真似のできないものでしょう、。
あっさりとして上品な蘭鉢です、。(口径12センチ、高さ16.5センチ)   (新倉善秀氏所蔵)


<七宝紋>
4つの同じ大きさの円を4分の1ずつ重ね合わせる模様を「七宝紋」と呼び、規則的につなげて行く模様を「七宝繋紋」(輪違い紋・四方襷文とも、わちがいもん・よもたすきもん)と呼びます、。円が四方・十方に広がり、その音通から仏教の7つの宝を示す「七宝紋」と称されるようになったといわれる、。

「五柳」や「一柳」(エビアンが便宜上そう呼んでる絵師)は、「京狩野」の流れを汲んだ絵師だろう、という風に萬年青界で言われ始め、風来記でもそういう風に受け継いできましたが、最近少し疑問に感じています、。
「五柳」などが活躍した明治時代の京狩野絵師の具体名が2~3人判明したのでその作品を見ると、楽焼鉢に多く使われる「伝統模様」などはほとんど描かれず、「花鳥」や「風景」など「楽絵師」とは全く異なる題材を描き、筆使いにも共通するような所が見られません、。明治の京狩野は本当に不遇をかこっていたらしく小さな絵が多いのですが、見た範囲では(こちらの望む所とは違った描き方だったからでしょうが)下手なのです、。
「楽焼絵付け絵師」は「狩野派絵師」などとは全く生い立ちを別にする職人であったかも知れないと思い始めています、。物語としては京狩野の末端絵師が食うに困って他分野の絵付けをして食いつないだ、というのは話が成立しますが、実際には陶磁器に絵付けをする(特に楽鉢にイッチン絵付けをする)陶磁器絵師(陶画工)と、紙の上に筆描きで絵を描く絵師とは全く別分野の職人だったのではないかと思い始めています、。
by evian_th | 2014-06-01 00:05 | 東洋蘭鉢・ラン鉢
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