人気ブログランキング | 話題のタグを見る




TOP写真風来記余剰苗掲示版リンク
以前の記事
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
more...

フォロー中のブログ
東洋蘭風来記奥部屋
東洋蘭 花図鑑 東洋蘭 ...

検索

タグ


◆中国春蘭「萬字」・・・                 (No.60)
◆中国春蘭「萬字」・・・                 (No.60)_b0034163_22402894.jpg

◆中国春蘭・一茎一花「萬字」について・・・

BBSで問われたことをきっかけに、「萬字」の写真を見たり、風来記顧問(・・と勝手に決めてる)世田谷のMさんと話したりした、。
上に掲載の画像は黒崎陽人さんから早川源蔵さん神戸の三戸伊之助さんを経てエビアン棚に昭和48~49年に入った「(黒崎)萬字 」で、右の、花弁に赤筋が出たものは昭和52年(1977)開花時、、左は同株の2年後の開花写真です、。

Mさんから、花図鑑の萬字写真は怪しい(ホント言うと品違いだと言われた)と指摘され、見てみると本当に怪しい、、で、古いアルバムから自分の萬字を探し出したものです、。

「萬字」は中国春蘭四天王の一に数えられますが、その出自が不明瞭なのでMさんの考えでは、杭州の蘭商「萬」家(萬家花園)から清朝同治年間(1862年~74年の間)に出たものではないか?、というのです、。確証は無いけれど九峰閣にも近いし、信憑性は高いと判断します、。採取地は「萬字」の別名「鴛湖第一梅」が示すとおり「鴛湖(南湖)」周辺だと理解して間違いは無いと思います、。

「萬字」は弱いと言うほどではないけれど確かに気難しい一面を持ち、葉持ち悪く、葉先は3年と保たず黒く枯れ傷み、葉緑は濃く葉肉厚く、立ち気味半垂れの猛々しい木姿、花着きも良いとは言えない品種です、。気まぐれに花芽が来ても太い花軸を伸ばした先に花弁は萎縮して咲かない事は茶飯事です、。エビアン棚でも昭和54年以降1~2度開花したかどうか、、、
肥料を濃くすると花弁中央部に赤い「しみ」が入り易く、エビアンはこの時の風情を好みます、。

近年の中国の出版物によると、中国でも萬字の本物は少ないようで、「瑞梅」と混同され、「瑞梅」のことを「萬字」と並び称されるべき品だなどと書きたてる始末です、。おそらくは萬字と称して瑞梅を売っている蘭人が多いのでしょう、。
中国の本もいい加減で、「宋梅」「集円」「竜字」「萬字」に「汪字」も加えて、「五大天王、」などと言い出すほどの混乱ぶりは、ブームとは蘭人の人格までも貶めるものかとあきれるほどです、。
--------------------------------------------------------------------------
◆言ってなかったけど言うまでも無く(ん?)、現在は中国春蘭・一茎一花のブームに居ます、。日本・中国・台湾・韓国、4ヶ国共通のブームになっています、。今後ますます、そうなります、。根拠はいずれ・・・
奥地蘭はこの一花ブームに乗って分野を確立して欲しいと願っています、。これも、そうなるでしょう、。。
---------------------------------------------------------------------------
この「黒崎萬字」は、J園に一度、Wガーデンのテルコ(同い年なのだ)に一度、各持ってかれた以外は出してないのに、現在3鉢にしかなってない、。。マジに作ってなかったけどな、、、
「この萬字」を何十年も作りたい、これを持てるなら死んでもいい、この萬字のためなら操を捨ててもいい(?)、てほどのマニアが居れば売ってもいいが、チョッと出の俄か愛好家には持たれたく無いね、、、
--------------------------------------------------------------------------
◆ブームの来かたにも色々あって、今回の中国春蘭一花ブームは深く静かに力強く進みました、。一般愛好家が気付かない内に気付かない形で、ね、。一部商人筋から、あまり知られたくないていう暗黙のプレッシャーを感じたので伏せていましたが、一部報道に掲載されたので、少しずつ書いてもよい時期かなぁ、と判断したのです、。
現在の愛好家が経験したことのない大きな大きな動きが進んでいます、。今の愛好家は「蘭が値上がりする、」なんて現象を知らない「デフレ愛好家」がその大部分ですからね、。
by evian_th | 2006-03-15 23:34
<< ◆「桂円梅」と「鶴市」    ... ◆お陰さまで・・・      ... >>



TOP写真風来記余剰苗掲示版リンク

Copyright(C) 2005 東洋蘭風来記 All rights reserved.