TOP写真風来記余剰苗掲示版リンク
以前の記事
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
more...

フォロー中のブログ
東洋蘭風来記奥部屋
東洋蘭 花図鑑 東洋蘭 ...

検索

タグ


◆「東洋蘭風来記・10」               No.199
b0034163_0201597.jpg

これは、「自然と野生ラン」誌に2003年11月号から2004年10月号まで連載した「東洋蘭風来記」です、。連続12回掲載します、。挿入画像もなるべく同じ品種のものを使用します、。
-------------------------------------------------------------
東洋蘭風来記 10
図説「謎の中国春蘭」


◆7月号風来記で「謎の中国春蘭」と題して、韓国春蘭、日本春蘭に酷似した中国春蘭を取り上げましたが、活字だけでは理解しがたい面もあり、出版社の厚意で今号に中国の地図を挿入して頂いたので、それを見ながら7月号の補足説明をします。

◆図中灰色の5省は有香種が産する地域です。海に面した江蘇省、浙江省は『西神梅』や『宋梅』といった伝統的銘花の産地であり、現在もそれらに類似した新品種が採られ続けています。奥地の四川省、雲南省、貴州省は、朶々香、豆弁、蓮弁、春剣といった中国を代表する品種の産地です。これら各々については5月号、6月号をお読みください。
◆それ以外の産地で、中国蘭を産する省は図中太字で記しています。灰色の5省以外の産地の蘭は微香あるいは完全無香の蘭の産地です。中でも注目して頂きたいのが、湖北省中部以北で河南省南部と一部安徽省と陜西省にわたる図中点々で囲った楕円形の地域で、7月号に記した「謎の中国春蘭」が採取されると思われる所です。湖北省の省の字の辺に随州市があり、地場産業として中国蘭の採取、栽培、販売を計画的に進めているところで、この地には地元産ばかりでなく、他省産の蘭も集まってくるようです。日本の業者によりますと、一茎九花の縞もこの辺が産地です。
◆ただし、随州市の人民政府市長も言っているように、中国では近年、すさまじい経済発展、工業化に加えて中国蘭人気で、我々の想像以上に自生地の自然破壊が進行しており、また、この乱獲による自然破壊は全土の産地も同様であるらしく、四川省、雲南省など他省で発行される本にもそのことが必ず記されています。そこで湖北省などでは外国人で蘭を持っているのが見つかれば、直ちに蘭と持金全額を没収、極端な場合は多額の現金を所有していれば、蘭を買いに来たということで、持金を没収されるという程、中国蘭の国外への持ち出しを制限しているのが現状です。そうやすやすと大量に中国蘭を買えるということではないようですが、様々のルートで韓国、台湾、日本へ、これらの産地の中国蘭は入ってきています。ちなみに江蘇省7182万人、浙江省4456万人、河南省9315万人、湖北省5907万人、四川省8493万人……という人口分布を見て頂けると(わずか日本の九州ふたつ分程度に9315万人という河南省などがとくにそうですが)中国の山々に今も春蘭がたくさん存在し続けているとはとても考えられず、今後は山採り品ではなく、選別された品々が入ってくるという時代に入るのでしょう。
◆ある日本の蘭商は、どういう形になるかはともかく、10年後には日本中が中国蘭を作る時代になっているだろうと断言しています。(2004年8月号)
by evian_th | 2008-07-20 00:20 | 東洋蘭(春蘭)
<< ◆「東洋蘭風来記・11」   ... ◆「東洋蘭風来記・9」    ... >>



TOP写真風来記余剰苗掲示版リンク

Copyright(C) 2005 東洋蘭風来記 All rights reserved.