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◆「東洋蘭風来記・11」               No.200
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これは、「自然と野生ラン」誌に2003年11月号から2004年10月号まで連載した「東洋蘭風来記」です、。連続12回掲載します、。挿入画像もなるべく同じ品種のものを使用します、。
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東洋蘭風来記 11
縞物用語の基本的な用い方


 過去10回にわたり花物について述べましたので、昭和60年(1985年)の第一次縞物ブーム以後に蘭界へ入られた方々のために、縞物用語の基本を述べます。

「中」(なか)の意味 
縞物用語には中透け、中透け縞、中押し縞、中斑などなど「中」という言葉が度々出てきます。この「中」というのはどのような場所、状態を指すのかといいますと、「葉の周辺の覆輪部分を除いた内側全体」を「中」と呼びます。葉元、葉先に対する真ん中の辺り(中央部分)という意味ではありません。

■[中透け](なかすけ)
 従いまして、中透けは葉の周辺に緑色の覆輪をかけ、その内側全体が白や黄色に透けている状態を言います。このとき、葉の中央部のトイの底にある1本の硬い葉芯(背骨状の葉脈、「背骨」)が、必ず白または黄色の斑になっていなければなりません。大切な約束事は葉先に緑地を残すことと、背骨が透けることの2点です。蕙蘭界や寒蘭界では、中透けは斑の状態を示す言葉であって、必ずしも縞物用語ではないのですが、春蘭は葉幅が狭いこともあり、中央の黄色い部分を1本の縞ととらえ、縞物用語として使われています。『金閣宝』や『金玉殿』がこれにあたります。

■[中押し縞](なかおしじま)
 中透けの斑の中へ葉元から緑色の縞を押し上げ、葉先からの刷け込みの緑縞とがぶつかり、行き違ったりして、絶妙の縞模様を表現している芸のことを指します。葉先には緑色の帽子を深々とかけているのも好条件のひとつで、春蘭高級品の最高芸とされています。『四天王』などは、この芸の最高品です。蕙蘭界では「押す」という言葉は「暗む」という意味で用いられ、蕙蘭界での中押し芸は中央の硬い葉芯が緑色の筋になったものを指しますので、春蘭界での用いられ方とは異なります。

■[縞](しま)
 葉の中央部の硬い葉芯は緑のままで、その両側あるいは片側に白や黄色の縞を通すものをこう呼びます。縞が葉先へ突き抜けるものを「ぬけ縞」と呼ぶこともあります。『熊野の晃』が縞ですし、『末広』がぬけ縞です。

■[散り斑](ちりふ)
 ●蘭界では「斑縞」(ふじま)、万年青界では「松」と呼ぶ芸がほぼ同じ意味です。ハケで描いたような細くて短い縞の集まりです。1本1本の縞は葉先へ抜けず、葉元へも通らずに葉面全体に散らばります。『華厳』『桃山錦』『花がたみ』などです。
■[峰・先き斑](みね・さきふ)
 散り斑が葉先部に濃密に集まり、その中へ緑色の散り斑を混じえるものをこう呼びます。

■[帽子](ぼうし)
 葉先の緑爪や覆輪が深々とかぶった状態を指す言葉です。
■[紺・緑](こん・みどり)
 葉の地色を示す言葉で、古典園芸界独特の用いられ方をする言葉です。青味を感じるほどの深々とした緑色のことを紺、紺地などと表現します。(2004年9月号)
by evian_th | 2008-07-26 01:37 | 東洋蘭(春蘭)
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