風来記 東洋蘭風来記 春蘭 中国春蘭 植木鉢 中国蘭 奥地蘭 日本春蘭
2024-03-02T10:21:49+09:00
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東洋蘭の流れの方向を考えるページ 東洋蘭 植木鉢 中国春蘭 奥地蘭 中国蘭 日本春蘭
Excite Blog
短冊家大波波涛紋万年青鉢 No.696
http://huuraiki.exblog.jp/33700354/
2024-02-29T23:36:00+09:00
2024-03-02T10:21:49+09:00
2024-02-29T23:36:59+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆2024年3月1日、。 短冊家・大波波涛紋万年青鉢、。
7~8年も前になるかな。商人が旅の途中で我が家へ立ち寄り「短冊家だけど‥」と言って置いていった、。
こじんまりして、いつでも何にでもつかえそうな持ち主便利な万年青鉢に見えた、。
その鉢をそのまま箱に入れて
「東洋蘭風来記」が2024年の3月号で「風来記の万年青鉢」で行こうと思ったのは、いよいよ「鉢画像」が足りなくなってきたからです、。
画像が見あたらなくて、なんしろ買って以来見てない、。「可哀想なことをしたな」との家中を探したが見当たらず。ようやく画像では無く実物を見付けたので急いで撮影、29日も残り3~4時間になってようやく画像が決まった次第、。
手許にとってよく見たら、「なんと斬られの与三郎の姿だた」、。持ち主に、割られ、ニューを入れられした過去が丸見えの” 可哀想な子”に見えた、。
葛飾北斎の神奈川浪裏、という名作の真似かと思ったが、北斎のあの細かな波先の描写などはない、。第一、北斎は三次元、これは二次元だものね、。接点は無い思う、。短冊家は一時、「大波紋」を多く描いた、受注も多かった時期の製作だろう、。少し雑い、。
(11:cm,11:cm,の胴返し、風来記)
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鯱図万年青鉢 No.695
http://huuraiki.exblog.jp/33665265/
2024-02-01T21:13:00+09:00
2024-02-04T23:47:09+09:00
2024-02-01T21:13:14+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆2024年2月、。 鯱図万年青鉢、。(しゃち)
鯱図万年青鉢、。
様々な方面から調べてから書くべき解説文を知識も何も無いままに書くような事態に追い込んだのは一重にエビアンの「ズボラ性」のせいであり、この意味で申し訳無かったな~と感じるのです、。
この銘鉢を前にして、書けることも何も無いのは大いに恥じ入るところです、。
昨年のヤフオク出品の鉢、。図柄の奇抜さから注目を集めた、。それは、この鉢の図柄が「鯱(しゃち)」という奇抜さから来る物だた、。
「シャチ=昭和の時代に再建された名古屋城天守閣の鬼瓦」程度の知識しか無い者の書くことですからテキトーにお読み下さい、。
全国各地に残る城郭の天守に据えられている「鬼瓦」の大部分は「鯱」であるらしく、神様扱いされる対象物としては珍しい事です、。実在の生物の形を故意に神様に祭り上げたので、形状は物々しく大きな口に反り返った胴と広げた尻尾、。あの大きな口を見れば、デザインが決定した時代には未だ「シャチ」の実像は余り知られてなかったのでしょう、。
この点において本鉢は秀でています、。「龍の頭」を持って来て、下半身を魚風に仕立て上げたインパクトの強い「鯱図」を作ったのですから、。
この鉢はエビアンも見ています、。4.5号~5号もあろうかというキンラキラの鉢で、秀吉なら好んだだろうと思わせる煌びやかさです、。上掲の画像はその意味で実物に近いギトギト感が表現されています、。龍の顔にしても過去の「龍の顔」の作品の中では相当に良い、美味くアレンジされていると思います、。
いずれ、この鉢は各所で使わせて貰うことになると思います、。
(口径140mm、高さ135mm、大鐘久生氏所蔵)
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春季展示会情報2024 No.694
http://huuraiki.exblog.jp/33657117/
2024-01-26T23:47:00+09:00
2024-01-26T23:58:08+09:00
2024-01-26T23:47:44+09:00
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東洋蘭(春蘭)
◆2024年、。 春季展示会情報、。
2024年(令和6年)春季展示会情報
中部蘭趣会 春蘭展示会
時:2024年3月8日(金)・9日(土)・
所:名古屋市 庄内緑地グリーンプラザ
紀州蘭友の会 春蘭展示会
時:2024年○○月○○日○○日、。
所:スーパーセンターオークワ パームシティー和歌山店3階ジストホール(和歌山市中野31-1)
兵庫春蘭友の会 春蘭遅花展示会
時:2024年3月30日(土)・31日(日)、。
所:相生園芸センター
「東洋蘭」「日本春蘭」「春蘭」「九華」「中国蘭」「韓国春蘭」の展示会情報なら「東洋蘭風来記」、。
◆何処の展示会も「会場内マスク着用」は共通ルールのようです、。マスク持参でご参加下さい、。
◆展示会日程は「ハガキ」か「封書」でお知らせ下さい、。誠に勝手ながら、視力低下のため「メール」は読みません、。今まで親しくして頂いた人も今後は「ハガキ」でお願いします(値上がってますが)、。
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佐々木窯の存在を証明した鉢 No.693
http://huuraiki.exblog.jp/33618826/
2024-01-03T00:03:00+09:00
2024-01-06T00:03:54+09:00
2024-01-02T20:06:47+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆令和6年(2024年)元旦、。
新年明けましておめでとう御座います、。今年も宜しくお願いします、。
佐々木松楽窯の存在を証明した鉢、。
今月は何時もの風来記の撮影法とは違った画像を掲載します、。
「楽焼鉢の歴史調べの旅」を夢中になって調べていた頃、四国K園さんが「芸妓の帯に佐々木製と描いた蘭鉢があるんだけど、」と2回くらいエビアンに教えてくれたことがあった、。聞いたエビアンの方は「その頃は未だ窯元名といえば短冊家程度しか知らなかったもので、佐々木製、と言われても窯元名としては軽く感じられ、俄には飛びつかなかった(つくずく自分のバカさに呆れる事がある)、。
調べ初めの頃の窯元の名前は、主として京都の丸山氏から聞かされることが多かった、。そこには「いかにも京都を思わせる重々しい名前があった」、そうなると余計に「佐々木製」が窯元の名前とは思えなくなって行ったのでした、。
2014年かもう少し前のある日、漠然とその頃普段読んでいた「日本の陶磁器窯」の記事を書いておられた静岡県伊豆半島の某陶磁器研究家の記事の中に「京都清水寺(きよみずでら)」の近辺に「楽焼窯」がある事を知り、K園から聞いていた名前とも一致するので、何を思ったか電話局で調べて電話をかけて見た、‥エビアンにしては無謀で無作法な方法だと後で思ったが、ともかく電話してみると、偶然なことに「佐々木松楽窯の当代」が直接受話器を取り上げて下さり、手短に電話の趣旨をお伝えすると、その時はタイミングが良く、当代(4代目)は機嫌良く「佐々木松楽窯の開窯から今日に至るまでの話しを話して聞かせて下さった、。幸運だた、。
浮世絵の下絵師(錦絵師)をしていたが、有るとき趣味の陶器で「龍」の像を造ってみたところ非常に評判が良く、陶磁器の道に入られたことから、現在に至るまでをお教え下さった、。(園芸JAPAN誌2016年1月号に詳しい。)、。
さて「今月の鉢」は「松柏堂主人」の還暦か喜寿かの祝いに親しい人へ配ったものであろう当時としては大型の蘭鉢(口径17センチ、高さ20.5センチ)という蘭鉢であります、。何を入れて植えても似合わないのでほとんど使用されずに伝わったのでしょう、時代がほとんど見当たらない、。
「京都松柏堂」というのを検索して見ると、ありふれた名前らしく、和菓子屋さんから漢方薬屋さんまで多数ヒットし、その中にはこの鉢の先祖がいてそうな雰囲気も漂います、。京都で100年なんて商売屋はザラですから、。
白抜きの胴部分へは、更に上から分厚く漆喰壁のような釉薬を掛けて厚ぼったく、6枚目画像の芸妓か舞妓の帯部分などは磁器かと思うほどの厚みです、。
縁あって現在はエビアン方へ来ています、。
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明けましておめでとう御座います No.692
http://huuraiki.exblog.jp/33615908/
2023-12-31T22:42:00+09:00
2023-12-31T23:44:31+09:00
2023-12-31T22:42:56+09:00
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季節の話題・季節感
◆2024年(令和6年)1月1日、。今年もよろしくお願いします、。
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今年もお世話になりました~、 No.691
http://huuraiki.exblog.jp/33612802/
2023-12-29T23:04:00+09:00
2023-12-29T23:04:11+09:00
2023-12-29T23:04:11+09:00
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季節の話題・季節感
◆2023年12月30日31日、。 今年もお世話になりました~、。
今年もお世話になりました~、☆.。.:*・°ヾ(●´▽`)ノhappyヾ(´▼`○)ノシ☆.。.:*・°」
来年も何卒宜しくお願いしまーす、。
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京楽焼「龍図蘭鉢」(窯元名の訂正) No.690
http://huuraiki.exblog.jp/33559458/
2023-11-30T22:00:00+09:00
2023-11-30T22:00:15+09:00
2023-11-30T10:40:29+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆2023年12月、。 京楽焼き「龍図蘭鉢」の窯元名の訂正、。
師走~!!!,、。
暖かい秋から一気に真冬の気候へという変わり身の早い季節に付いて行けないほどです、。
皆様はお元気にお過ごし下さい、。
2023年の締めは、過去に一度「苦し紛れに楽徳鉢」として取り上げた「龍図の蘭鉢」です、。
15年も前になるでしょうかね~、まだ「一柳さん」と架空の人物を登場させてアレコレやっていた頃のことです、。
この文章の下に1個だけ同じ龍図の画像を掲載してあるのが、同じ所有者さんの飛田邦之さんの「浮田楽徳窯の龍図蘭鉢」です、。
前回は「これほどの絵付けを施してある鉢の窯元も分らないでは済まないぞ、」の気持ちから、絵付けの「大波」「波涛」「龍図の空間処理」に共通のものを感じて「浮田楽徳鉢だー、」と書いてしまったのです、。心の内では「違うんだけどなぁ」とジクジクと感じながら、。
しかし以来時々思い出しては気になる、「あの足の形は何処の窯元だろうか?」と考え続けています、。いずれ何かのヒントとなるキッカケと出会うだろう、という安易な気持のまま15年ほど過ぎてしまいました、。実は、今も分りません、。
これほど特徴強い「足の作り」をする窯元など直ぐに判明すると考えていましたが、今も不明窯のまま、作者不明です、。
どなたかヒントとなるような事があればお教え下さい、。
上掲も下画像の鉢も、飛田邦之氏所蔵、。大きさ不明ですが4寸くらいでしょう、。
「浮田楽徳初代製作の龍図蘭鉢」、。(所有者は同じ飛田さん)
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東洋蘭風来記お陰様で満19年 No.689
http://huuraiki.exblog.jp/33543595/
2023-11-30T10:29:00+09:00
2023-11-30T10:29:02+09:00
2023-11-19T19:31:30+09:00
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東洋蘭(春蘭)
◆2023年11月、。 東洋蘭風来記、お陰様で満19年、。
東洋蘭風来記、お陰様で満19年、。
多くの御訪問に、感謝!!!,、。
今後とも、何卒よろ!!,、。
コロナパンデミックの時代に、来年の保証も無いので、皆様には一度エビアンの顔を晒して、日頃の御礼をお伝えしたいと考えていました、。
20周年の節目でご挨拶しようと思いましたが、明日も知れない世の中になってしまい、半端な年数では有りますが、満19回の今回に心から御礼申し上げます、。
ありがとう御座います、。
今後とも、何卒宜しくお願いします、。
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駿馬図万年青鉢 No.687
http://huuraiki.exblog.jp/33515881/
2023-11-30T10:27:00+09:00
2023-11-30T10:27:24+09:00
2023-10-31T20:31:07+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆2023年11月、。 駿馬図万年青鉢、。
11月だという割には暖かい日が続きますね、。こういう温暖な秋が続くと蘭のホルモンが働き難く、活動が緩慢になり今秋の寒蘭のように花時期が後ろへずれる、。まさか来春の春蘭展にまでは影響しないとは思いますが、春蘭の花の展示会日程を決めかねています、。
「駿馬図万年青鉢」、。
駿馬というのは脚の速い馬を呼ぶ用語だそうで、画像の馬は目はツブラだけど脚が速いとは思えないけど、まぁ「馬図」というのも間が抜けているから一応「駿馬図」、。
実はコレも失敗で、エビアンはテッキリ浮田楽徳初代窯だと決めて購入した鉢ですが、手元で見ると「楽徳窯」とするには特徴が弱く、窯元は今のところ判断不能窯です、。購入を決める時からチョット変だなとは思ったのですが、生年歳の十二支が同じだったもので、判断力が鈍りました、。
今月は「東洋蘭風来記の生まれ月」でもあり、途中からスレッドが替わるので無理矢理にも自分の鉢を掲載しました、。(13.5cm×13.5cmの胴返し、エビアン所蔵
「鉢画像のサイズ」が上3枚は横幅600pic.で合わせているのに、下3枚は600pic.を超えています、。お見苦しくて済みません、。サイズ修正した画像と入れ直そうかとも考えましたが、変にトラブルのもイヤなので、このままにしました、。
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■■■余剰苗■■■2023-11-26
http://huuraiki.exblog.jp/33554523/
2023-11-26T17:47:00+09:00
2023-11-27T14:47:14+09:00
2023-11-26T17:47:50+09:00
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東洋蘭(春蘭)
■■■余剰苗No.1■■■ 朶朶香多弁多舌奇花素心、。
蓮弁蘭白麗と同じルートの朶朶香、。
3枚(25センチ葉切れアリ)→3枚(30センチ)→6枚(30センチ)→新木4枚(30センチ)、。蕾2個(キャップ少し甘い)、。
価格:終了しました
過去に1~2度余剰苗出品しています、。[奇形は安定」しています、一時的な狂い咲きではありません、。
画像の上3つは花画像、下3枚が出品品です、。
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秋季展示会2023 No.688
http://huuraiki.exblog.jp/33525081/
2023-11-07T21:45:00+09:00
2023-11-20T18:29:32+09:00
2023-11-07T21:45:14+09:00
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東洋蘭春蘭展示会
◆2023年○○月○○日、。 秋季展示会情報
2023年(令和5年)秋季展示会情報
大阪東洋蘭会 2023年 秋季展示会交換会
時:2023年10月29日(日曜日)。(1日限り)
所:兵庫県宝塚市山本 山本園芸流通センター(広い駐車場の中に展示会場あり)
午前11時~午後0時展示、午後0時~午後2時交換会
大阪は10月末ですから、「寒蘭の開花」があればご出品下さい、。葉は無地の寒蘭でかまいません、。
全国日本春蘭連合会 秋季春蘭展示大会(全春連)
時:2023年11月17日(金)・18日(土)、。(日曜日ではありません、)
所:上野グリーンクラブ(東京都台東区上野公園3-42)
事務局:鶴岡毅(埼玉県狭山市上赤坂168ー1、
携帯、080ー5007ー3344,)
全日本東洋蘭 秋季美術品評大会(全東連)時:2023年10月22日(日)・23日(月)所:東京蒲田 プラザアペア
北関東中国奥地蘭愛好会 中国奥地蘭展示会
時:2023年○○月○○日・○○日
所:埼玉県 熊谷市緑化センター展示室
芳香会 中国蘭展
時:2023年○○月○○日~○○月○○日
所:東京都調布市「神代植物公園展示室」
内容:中国蘭一花・奥地蘭
(会場へのリンクが付いていません、ごめんね!、難しくて、)
中部蘭趣会 春蘭展示会
時:2023年09月08日(金)・09日(土)・
所:名古屋市 庄内緑地グリーンプラザ
紀州蘭友の会 春蘭展示会
時:2023年○○月○○日○○日、。
所:スーパーセンターオークワ パームシティー和歌山店3階ジストホール(和歌山市中野31-1)
兵庫春蘭友の会 春蘭展示会
時:2023年11月26日(日)、。
所:相生園芸センター
蘭遊楽座 柄物展
時:2023年12月2日(土)
所:東京 大森 「大林寺」
杭州寒蘭展示会
時:2021年12月12日・13日
所:三重 メッセウイングみえ
「東洋蘭」「日本春蘭」「春蘭」「九華」「中国蘭」「奥地蘭」「韓国春蘭」の展示会情報なら「東洋蘭風来記」、。
◆何処の展示会も「会場内マスク着用」は共通ルールのようです、。マスク持参でご参加下さい、。
◆「展示会情報」は順次追加します、。「展示会が主体の会」に限ります、「即売会のついでに展示会」というのは掲載しないこともあります、。
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龍虎図万年青鉢 No.686
http://huuraiki.exblog.jp/33468982/
2023-09-30T23:00:00+09:00
2023-09-30T23:00:16+09:00
2023-09-30T12:27:56+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆2023年10月、。 龍虎図万年青鉢、。
10月といえば秋色も相当濃くなっているものですが、今年は未だ「残暑」の真っ最中ですね、。
◆「龍虎図万年青鉢」、。
窯元特定は簡単だろうと思ったのでしたが、イザ決めて書こうとする段になって「佐々木松楽窯」か「浮田楽徳窯」かの判断が出来ません、。
「龍」は想像上の神獣で、基本形は中国から入って来た形を日本では狩野探幽が描いたのが基本になっています、。(布施覚さんは「日光東照宮」の龍からヒントを得て描いたそうです、。)、一方「虎」を日本人が見たのは相当遅いらしく、体はおおよその説明を受け、虎の顔は「猫」を見て少し猛々しく描いたそうで、昔の屏風絵や掛け軸の虎も実際の虎とはあまり似ていません、。誰が描いた作品もそうです、。だから、この鉢の龍虎図が上手いの下手だのは言えません、‥結構濃密なネットリと描き込まれた絵付けだと思います、。楽徳とも佐々木松楽とも決めかねます、。
足の「菊花唐草紋」も両方の窯とも同じような絵付けをすることがあります、。
最も大きな相違点は、「白胴に総絵付け」を施してある点で、佐々木窯には多く、浮田楽徳には非常に少ない絵付け様式です、。ココだけを見れば「佐々木窯」で決まりなのですが、佐々木窯特有のスッキリした所が感じられなくて迷う訳です、。
足の作りは佐々木窯に近いかな、とか迷いだしたらますます決められなくなり、10月1日を迎えてしまいました、。正直に言うとそういう事です、。
鉢の大きさは、口径・高さ共に108㎜の胴返し、。シッカリと作られ濃密に絵付けされた良い鉢だと思います、。(東京・大鐘久生氏蔵、)
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佐々木松楽窯製・花車図6寸万年青鉢 No.685
http://huuraiki.exblog.jp/33413321/
2023-09-01T00:03:00+09:00
2023-09-01T00:14:20+09:00
2023-08-31T09:17:55+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆2023年9月、。 佐々木松楽窯「花車図万年青鉢」、。
幕末期の江戸時代に製作された「楽鉢」に関してはもう少し確認事項もあるので「奥部屋」の方で取り上げる事にして、「風来記ページ」は久々の「華やかな鉢」のご紹介、。
●佐々木松楽窯「花車図万年青鉢」、。
口径19.3、高さ18.8センチという6寸を超える大鉢なのに、台の作りもシッカリしていて安定感がある、。明治38年に京都市東山区清水寺門前町2丁目に開窯した初代の佐々木吉之助は錦絵絵師の出身、元は絵師だから「絵付けが上手い」のは当然のように見られるが、紙に絵を描くのと、陶器にイッチンから絵の具を搾り出すのとでは大違いに困難な筈なのにいとも簡単にやってのける様は見応えがある、。
初代・吉之助、二代目成三共に絵付けは上手く、明治後期には多くの色絵の具が売られたのを使って多彩な絵付けを施した鉢が残っている、。これ以外の窯元では考えられない色彩やデザインの鉢も存在する、。
画像の「花車図」は白胴に透明感のある釉薬を掛けた上から繊細な絵を描いてあるが見た目にはアッサリして厚みを感じない釉薬使いに見えるが、実物は釉薬を分厚く掛けて重厚味がある絵付けだろうと思われる、。この窯元の作品は明るい気持ちにさせてくれるから、いいよね♪、。(寸法は上記、東京・大鐘久生氏蔵)、。
(彼岸花画像は撮影提供とも対馬・豊田芳信さん)
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浮田楽徳窯製品にも江戸時代の鉢がある、 No.684
http://huuraiki.exblog.jp/33371637/
2023-08-01T00:03:00+09:00
2023-08-01T00:11:31+09:00
2023-07-31T10:23:07+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆2023年8月、。 浮田楽徳窯(うきだらくとくかま)「魚の子紋様石斛鉢」、。
(先月スレを引き継いで・・・)という訳で、「東洋蘭風来記サイト」でも、「確信が持てる証拠が出るまでは江戸時代へは手を差し込まない、」と決めていた時代考証に「江戸時代後期」という分野が開かれる事になりました、。
「楽鉢の時代査定」は「顔料の種類」で判断してきましたが、「フランス国パリ万国博覧会」以降に「絵付け用絵の具」が入って来るようになるよりも前から「天然緑土(テールベルト)」が入って来ていたのが発見される事態になり、江戸幕末(1853年ペリー来航~1867年)の中でも「浮田楽徳窯の開窯した文久元年(1861年)までを「隆盛期の楽鉢製作年の一つ」として加えることに致しました、。
●従って、楽鉢の製造年代は、1600年代1700年代の大坂楽時代・江戸後期幕末年代・明治初期・明治中期・明治後期・大正時代・昭和初期(昭和20年まで)、
・・・という風に今後は書いて行きます、。
幕末に「楽鉢」を製造していた窯は、1830年頃開窯の「短冊家窯」と最後の5~6年間だけ開窯して来た「浮田楽徳窯」の「2窯」に絞られます、。これ以外の窯元の製品は「明治以降の製作」という事に(とりあえずは)なります、。(江戸前期に開窯の「楽雅亭」や「楽忠」など「大坂楽」はこの話題からは外しておきます)
矛盾点に突き当たるまではこれで行きます、。
今月の画像は、所有者の飛田さんが今年新たに入手の「浮田楽徳窯製の古代魚の子紋様石斛鉢」です、。
飛田さんが以前から所有されている「同型の鉢」は、前スレ4枚目に掲載、。両方の鉢に共通する特徴は「テールベルト顔料の劣化具合」です、。短冊家さんの使用したテールベルトは150年経った今でも「緑色のまま」ですが、楽徳窯が買った品は短冊家よりも安価で色の固定性も低く、画像のように部分的に「青みがかった緑青色」に変質していて、この場合に限り、緑土の劣化具合が何とも言えない”味”になっています、。
「楽鉢」の価格は「古ければ高い」という単純なものではなく、「古さ」「絵付け」「持ち味(良さ)」などが微妙に噛み合って楽鉢数寄者を引き寄せるものですから、価格に関しては「時の相場」でしょう、。(口径132mm、高さ105mm、飛田邦之氏所蔵)
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テールベルト(天然緑土) No.683
http://huuraiki.exblog.jp/33339790/
2023-07-12T00:03:00+09:00
2023-07-12T00:08:31+09:00
2023-07-11T10:31:46+09:00
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東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆2023年7月12日、。 天然緑土(テールベルト)
「園芸JAPAN誌2016年1月号」の誌面に、それまで古典園芸界の・愛好家・商人皆さんのご協力を得て進めてきた「古典楽鉢の歴史調べ」の途中経過を掲載し、それを皆さんが読んで下さり、「そこまでの楽鉢の事は皆さんご存知」の上で、それ以降は「その上へ研究結果を積み重ね」て「奥部屋」に書いて来ました、。
しかし、「園芸JAPAN誌2016年1月号」を読んで居られない人、「それ以降に古典楽鉢に興味を持たれた人」、には理解できないことをいい気になって書いているのではないかと反省する気持ちが出て来た事と、「楽鉢数寄者の代替わり」などに伴って、新しい人達にも繰り返してお伝えしようとの思いから、時々、以前のことも書くように決めました、。
「古典の楽鉢」と風来記が呼んでいる鉢は、江戸・明治・大正・昭和の戦前までに製作された鉢を「古典」と呼んでいます、。
見かけ上の形状の違いは「一つ一つ手作りで轆轤引き(ロクロ)してある物、鉢底にロクロ引きの糸切りのザラザラ筋が見える物」、のことです、。
また、戦後昭和28年に三河の「興楽園杉浦勘之助が発明した、押し型成形ではないもの、」の直前までを含める場合もあります、。
「古典の楽鉢は何故シットリと落ち着いていて、しかも高級高価に見えるのか、」と初めの頃は考えて毎日毎日楽鉢を眺めていた、。
それで辿り着いたのが「この如何にも日本人好みのする緑色の線を描く釉薬を使ってあるためではないか、」ということだった、。
調べても分からず、楽鉢の絵付け絵師(陶画工)として名を馳せておられた千葉県の「布施覚さん」に知人を介して訊ねると「自分も実は分からないのだ、それで絵の具をアレコレ混ぜてそれらしい色になるように工夫している、」という返事だった、。
困り果てていたある日、NHKTVのBS放送で、「日本人左官職人が世界の土を使って左官コテで絵を描いてみる」という企画で左官職人を連れたNHKスタッフが「地中海キプロス島」へ「キプロス原産の天然緑土」を求めて旅をする番組にぶつかった、。(番組趣旨は良かったが内容がダサくて番組としてはスベッタ感満載!)、全く突然で偶然の出会いだった、。
この時の「天然緑土」こそ「Terre-Verte」だった、。見た瞬間に「これだ!」と思ったね、。
キプロスの住人が言うには「1945年(昭和20年)までは世界中へ輸出していた」という、。ギリシャ正教の「イコン画」(各家庭の壁に飾るキリストやマリアの絵)を描くときには必ず、まず下地に「テールベルトを水で薄めて全体に薄い緑色に塗る」のだそうで、その上から絵を描くのが決まりだた、。
取材陣を畑の中の5メートルばかりの断層が露出したところへ案内して現地をテレビに撮影させた、。
断層の横筋の所々に幅50センチほど高さ15~20センチほどの「テールベルトの層が露出している」から、これを掘り採るだけで「輸出の商品顔料」になるのだた、。粒子は非常に細かく、水で溶けばそのまま顔料、塗料、絵の具として使える便利な土である、。日本名は「天然緑土」、乾燥しても緑色のままの物が品質が最上で、乾くと「青味が出て緑青色(ろくしょう)に変化する物ほど安価低級品だった、。日本ではやはり「短冊家が仕入れるテールベルト」は最も品質が良く、次いで「浮田楽徳」などの順になる、。
今回、この「テールベルト」を使った鉢の内側に「明治初午年」と書いた鉢が見つかった事で、江戸幕末の頃には「テールベルト」が輸入されていた事が判明した訳です、。金と白色とは元から日本に産した土や金属なので、これらを使った鉢が幕末には作られていた事実が判明しました、。
ついでながら、この「天然緑土などの顔料」を使って「楽鉢表面」に絵を描くときには、まず顔料を非常にキメの細かな土に混ぜ、水を加えて「泥漿(でいしょう)」という状態の「絵の具」にし、「油紙や柿渋紙」で作った「三角錐状の容器」(イッチンという)の先に「先金(さきがね)」を付け、その三角錐の袋状容器を手で絞りながら先金から絵の具を絞り出して鉢に絵を描きます、、。仕上げに、これを内釜に入れて800度くらいに焼いて焼き付けるわけです、。
<以前の関係スレッドにリンク付けしときますね>
「楽鉢の絵付け絵の具」は、大きくは3つのルートで日本へ伝わったようです、。
1つは、「シルクロードの隊商」の手で中東やアジア深部から中国へ持ち帰られ、交趾船によって(恐らく)九州鹿児島や長崎へ入ったもの、。ペルシャ(今のイラン)からの「天然呉須(ごす)」、伊万里焼などの磁器に青い絵を描く釉薬、とか、シルクロード・キジル国の「青の洞窟壁画」に使われヨーロッパ人によって世界に知られるようになった「ラピスラズリ(和名・瑠璃)」、他にも中国経由で伝わった物は有るだろう思う、。
2つは、300年ほど後の1860年代になって、フランス国パリで何度か開かれた万国博覧会の機会に日本人貿易商によって持ち帰られた「各種陶磁器用絵の具」、。この頃には日本人が直接間接にヨーロッパの物産を輸入している、。
3つは、今までは上記の2ルートで入ってきたと考えてましたが、今回判明の「1と2との間のどこかの時点でテールベルトが独自に輸入されていた事」、。「京都短冊家」へ入った時期と日本へ入った時期とは一致する筈なので、今後の調べで判明するかも知れません、。真実は怪奇です、。
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