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◆紀州・徳川藩お庭焼き「加介鉢、」           (No.63)
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◆「加介、」・・・

中国大陸中央部の湖北省と湖南省とを分けるのが「洞庭湖」です、。この鉢は洞庭湖畔の春の様子を描いてあるのが鉢背面の漢詩からうかがえます、。
艶のある白磁の地合いには萩焼に見られる細かな貫入(カンニュウ・ひびわれ)が入り、鉢底が高く、落款は手彫りの「加介、」とあります、。
なぜ、加介鉢に中国の風景と漢詩なのかは不明、。
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◆「中国春蘭」一茎一花・・・人気は継続しています、。
国内の大量栽培業者の棚から(中国人に買われて)消えたので、空前の品薄分野になったことと、今後も荷物が集まれば中国へはまだ入るので安心して買えるという事も大きいですね、。

中国人は「一花代金」を現金決済だけではなく、代金の一部や全部を「杭州寒蘭」や「蓮弁蘭すそ物」で取らすので、ヤフオクを御覧になればお分かりのように、すそ物が氾濫しているのが現状です、。
この状態を止めて、日本人商人さんに「中国人商人との勝負」を頑張ってもらい、「奥地蘭」の良い物だけを「少数・多品種」持ち込むようにしてもらいたいと言っている所です、。
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◆「東洋蘭風来記」で、このところ「奥地蘭」の話題を少し避けてきたのは、上記のような事情があったためなのです、。日本の商人も分かって来たでしょうから、今後は中国人の言いなりにならず、こちらの欲しいものだけを買い入れて来るようになるでしょう、。

それでも割合いい物も入って来てます、。蓮弁蘭主体ですが「蓮弁蘭は例えば100万円買えば2~5種のまぁまぁの物が手に入ります」、。「朶朶香」は一品物ですし「奇花、」以外は信用できないので数が無いですね、。「朶朶香は100万円買っても、ほぼいい物は入手不能」です、。風来記もこの一年で朶朶香を100万円買い入れましたが、ほぼ全滅の状態でした、。

「一花ブーム、」が続くようなので、いずれは「江蘇・浙江の新しい中国春蘭」の方へ向かうことになるだろうと思います、。
by evian_th | 2006-03-31 11:04
◆「天緑」と「宜春仙」                 ( No.62)
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◆「天緑、」と「宜春仙、」の比較・・・

どういう訳だか今回、中国から「天緑、」の指値注文があるらしいです、。
「天緑、」は黒崎陽人著「東洋ラン花物」では「梅弁」に分類されてますが、画像で御覧のように「梅弁とも水仙弁とも」という花型です、。呼び名も「天緑、」であって「天緑梅」ではありません、。
この「天緑」と「宜春仙」が混同される事が多いので、比較しておきます、。
この両種の決定的な違いは「葉姿、」と「花弁の色」と「舌の形」なのですが、「天緑」の一鉢を持てば一目瞭然、間違えようも無い品種なのです、。

葉姿:宜春仙」は暗い感じのする濃い緑色、葉幅最大1cmほどの立ち上がりの涼しい半垂れ葉、10本程度の株になっても、そんなに乱れたりしません、。丈30cmほど、。
一方「天緑」は少し黄色味を加えた緑色、葉幅1cmを超える幅広の大葉で「平葉」、立ち葉、垂れ葉、折れ葉を混じえた半垂れ葉で、丈40cmを超え、遠目に見てもそれと分かる「あばれ性の葉姿」です、。これが最大の見分けのポイントです、。

◆花弁:「宜春仙」は印象の暗い緑色だが、咲き始めは淡緑色なので、このときに「天緑」と間違われるようです、。平肩内抱えでスッキリとした花型、。花弁は直線的な印象を受ける、。
「天緑」の方は、あの乱れた葉姿からは想像できない程の丸みのある長円弁、平肩内抱え、花弁の周辺はユッタリとした曲線を描き、淡い緑色、周辺部には白い覆輪を感じる、。幅5~6センチの大き目に咲く、。

◆舌:「宜春仙」は劉海舌気味にでて先端を背面に巻き込む、。舌点はU字が多いが舌の中心部分に縦長の一点にも出ることがある、。
「天緑」の舌は先端部が尖ったスプーン状の如意舌で受け、2週間くらいはそのままの形で咲き続けるが、老花に近づくと先端部分をやや垂れる、。背面に巻き込む事は少ない、。舌点はU字というよりも「川の字がくっ付いて真ん中の一本が下へずり下がった」ように見えます、。

◆「天緑、」の葉姿は一茎一花中、もっとも荒れ性の大型葉なので、画像BBSにその葉姿を載せておきます、。
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◆◆中国春蘭「一茎一花、」を取り上げることが多くなりました、。
東洋蘭風来記サイトを立ち上げて、ここまで「中国奥地の蘭」をご紹介してきましたが、今春、この「奥地蘭人気」を一過性の浮付いたブームで終わらせてはいけない、一部の人だけの狭い分野にしてはならない・・・という思いが強まり、悩んでいた頃、ちょうど、中国商人による一花の直接買い付けニュースが入りました、。

、、この日本での空前の中国春蘭一茎一花品薄を千載一遇の機会と捉え、一茎一花を見直し、皆なで作る事によって、中国蘭の基本と本質を理解して欲しい、。そうすれば、奥地蘭を作るに際しても、見方・作り方・展示方法などが見えて来て、腰の据わった人気になると思うに至ったのです、。
・・・それが、ここ最近、一茎一花を取り上げている理由です、。ぜひこの機会に「宋梅のバック2本」を入手され、作り上げ、中国蘭の真髄に触れて頂きたいと希望します、。
by evian_th | 2006-03-26 20:03
◆「桂円梅」と「鶴市」                  (No.61)
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「桂円梅」と「鶴市」との比較・・・

今回「桂円梅」が高価格相場を演じています、。中国の買い入れ値段が1本3万円を越すのですから、熱くなるのも当然と言えば当然ですが、、、
で、「桂円梅」と「鶴市」が混同されているようなので、写真ページNo.3にも書きましたが、少しフォローしときます、。
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葉性:・・・「桂円梅」は濃緑、ギザが荒く、葉肉厚いトイ葉の半立ち葉です、。葉幅1センチになる男性的で荒々しい葉ですが、遠目には襟組み正しい美しい葉姿です、。下の方だけ見れば立ち葉に見えます、。「鶴市」は葉緑は並み、荒々しさは無く、むしろ大人しい感じのするユッタリとした日月垂れの美しい曲線を描く半垂れ葉です、。中葉、中広、。
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花:色は桂円梅の方が緑色濃く美しい、。鶴市は少し黄色っぽいというか鶯色を混じえたような緑色です、。
桂円梅の花弁はスプーン状に中央部が凹み周辺が盛り上がる、。鶴市はそれよりは平面的な印象を受ける、。
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舌と舌点:円舌だが形では見分けがつかないし、舌点も両種とも「薄い紅点を2個ほど」前方に印するが紅点の位置は安定しない、。舌は似ている、。円舌なので背面に巻き込む事は無い、。両種とも舌点は薄いので、クッキリとした濃い紅点があれば、両種のどちらでもありません、。別品です、。
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捧心:兜:桂円梅は硬捧心に兜を付け、花の終わりごろには兜に引っ張られて捧心先端が外に反るほど、。鶴市は半硬捧心に柔らかな兜を付け終盤まで捧心を良く抱える、。
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包皮(包衣):両種共に似ているが、「鶴市」の包皮は透明感のある地合いにかなり濃い紫筋を通すので一見して個性的、。「桂円梅」は開花間際に最後の一枚の包衣が花弁に強く張り付き開花を妨害するので、人手を添えて包衣を花弁から優しく剥がしてやる必要があり、これが遅れると花弁が半分ほど出たところで包衣の中で花首が折れ曲がり易く、花首が曲がったままで咲くから注意を要すると共にこれが特徴でもある、。
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◆恩着せがましい言い方するけど、この項、コピーしてワードにでも保存しといた方が良いですよ、。、ブームになると、必ず混乱するからね、。。
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◆(No.60の続き、)台湾業者筋は、中国が台湾経由で中国蘭一花九華を買わなくなるので、手持ちの蘭を処分し始め、江蘇・浙江の新しい中国春蘭に切り替え始めたようです、。
今後は「新しい中国春蘭」にも注目せねば、、、
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◆日本の春蘭界は、在来の品種の殖えすぎと実生の波に押されて、長いトンネル状態に居ます、。、数寄者・愛好家の「新品種を求めるエネルギー」は、結局のところ「中国の蘭」へ向かうことになると思います、。今から5年後には日本中が何らかの形で中国蘭を作っているという時代になるでしょう、。日春が滅びる訳ではありませんが、、、
by evian_th | 2006-03-20 19:26
◆中国春蘭「萬字」・・・                 (No.60)
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◆中国春蘭・一茎一花「萬字」について・・・

BBSで問われたことをきっかけに、「萬字」の写真を見たり、風来記顧問(・・と勝手に決めてる)世田谷のMさんと話したりした、。
上に掲載の画像は黒崎陽人さんから早川源蔵さん神戸の三戸伊之助さんを経てエビアン棚に昭和48~49年に入った「(黒崎)萬字 」で、右の、花弁に赤筋が出たものは昭和52年(1977)開花時、、左は同株の2年後の開花写真です、。

Mさんから、花図鑑の萬字写真は怪しい(ホント言うと品違いだと言われた)と指摘され、見てみると本当に怪しい、、で、古いアルバムから自分の萬字を探し出したものです、。

「萬字」は中国春蘭四天王の一に数えられますが、その出自が不明瞭なのでMさんの考えでは、杭州の蘭商「萬」家(萬家花園)から清朝同治年間(1862年~74年の間)に出たものではないか?、というのです、。確証は無いけれど九峰閣にも近いし、信憑性は高いと判断します、。採取地は「萬字」の別名「鴛湖第一梅」が示すとおり「鴛湖(南湖)」周辺だと理解して間違いは無いと思います、。

「萬字」は弱いと言うほどではないけれど確かに気難しい一面を持ち、葉持ち悪く、葉先は3年と保たず黒く枯れ傷み、葉緑は濃く葉肉厚く、立ち気味半垂れの猛々しい木姿、花着きも良いとは言えない品種です、。気まぐれに花芽が来ても太い花軸を伸ばした先に花弁は萎縮して咲かない事は茶飯事です、。エビアン棚でも昭和54年以降1~2度開花したかどうか、、、
肥料を濃くすると花弁中央部に赤い「しみ」が入り易く、エビアンはこの時の風情を好みます、。

近年の中国の出版物によると、中国でも萬字の本物は少ないようで、「瑞梅」と混同され、「瑞梅」のことを「萬字」と並び称されるべき品だなどと書きたてる始末です、。おそらくは萬字と称して瑞梅を売っている蘭人が多いのでしょう、。
中国の本もいい加減で、「宋梅」「集円」「竜字」「萬字」に「汪字」も加えて、「五大天王、」などと言い出すほどの混乱ぶりは、ブームとは蘭人の人格までも貶めるものかとあきれるほどです、。
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◆言ってなかったけど言うまでも無く(ん?)、現在は中国春蘭・一茎一花のブームに居ます、。日本・中国・台湾・韓国、4ヶ国共通のブームになっています、。今後ますます、そうなります、。根拠はいずれ・・・
奥地蘭はこの一花ブームに乗って分野を確立して欲しいと願っています、。これも、そうなるでしょう、。。
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この「黒崎萬字」は、J園に一度、Wガーデンのテルコ(同い年なのだ)に一度、各持ってかれた以外は出してないのに、現在3鉢にしかなってない、。。マジに作ってなかったけどな、、、
「この萬字」を何十年も作りたい、これを持てるなら死んでもいい、この萬字のためなら操を捨ててもいい(?)、てほどのマニアが居れば売ってもいいが、チョッと出の俄か愛好家には持たれたく無いね、、、
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◆ブームの来かたにも色々あって、今回の中国春蘭一花ブームは深く静かに力強く進みました、。一般愛好家が気付かない内に気付かない形で、ね、。一部商人筋から、あまり知られたくないていう暗黙のプレッシャーを感じたので伏せていましたが、一部報道に掲載されたので、少しずつ書いてもよい時期かなぁ、と判断したのです、。
現在の愛好家が経験したことのない大きな大きな動きが進んでいます、。今の愛好家は「蘭が値上がりする、」なんて現象を知らない「デフレ愛好家」がその大部分ですからね、。
by evian_th | 2006-03-15 23:34
◆お陰さまで・・・                    (No.59)
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◆お陰さまで、「東洋蘭風来記、」も、満1周年とBBSページアクセス10万件を突破させて頂くことが出来ました、。
ひとえに皆様方のお陰だと思い感謝しています」、。ありがとう御座います、。
これからも東洋蘭界の最新ニュース・情報をお伝えすると共に、流行の情報をお伝えして行くつもりで居ます、。
エビアンも東洋蘭界にドップリ首まで浸かった人間ですから、業者の不利益になるような情報は伝えにくいのですが、放置すると愛好家に犠牲者が出るような場合には、言葉の裏に隠してお伝えしますので、エビアンレスの裏読みをして頂きたいと願っています、。最近も言葉の裏に隠して大切な事をお伝えしているつもりです、。
◆今、激動している分野は「一茎一花」と「奥地蘭」ですが、一花情報はお伝えし難い微妙な時期に居ます、。現状では「買っておきなさい、」としか言えません、。「奥地蘭」は結局「蓮弁蘭中心」に回るしか無いのですが、売り一方通行の大量栽培物と、一品物との見分けをつけて買って頂きたいと願っています、。見分け方はと聞かれてもお答えできないので(誰かに不利益になりますから)、エビアン言葉を注意してお読み下さい、ね、。。
◆今後とも、「東洋蘭風来記サイト、」を何卒よろしくお願いします、。
by evian_th | 2006-03-04 12:08



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