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京楽焼鉢「短冊家紫金牛鉢」              No.532
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◆2015年2月、。   京楽鉢「短冊家・紫金牛鉢」(こうじばち)


◆京楽焼・短冊家製紫金牛鉢、。
久々に「紫金牛鉢」、。いいですねぇ、。明治の福富京楽堂のカタログにある「紫金牛鉢」というのや、大正時代の錦園堂・手島揫二窯のカタログにある「仙人掌鉢」(サボテン鉢)というのは「風蘭鉢」を含むのだろうと思います、。「風蘭鉢」は明治20年前後に「紫金牛鉢」を基本にして、旦那さんの注文に応じて、その高さを様々に変えた結果としての鉢型だったろうと見当を付けています、。

画像の「紫金牛鉢」は「菊花散らし紋」の総絵付け、。見事なバランスで各種の菊花を描いています、。鉢の窯元は短冊家、。製造年代は古くは無く、見た目に昭和の初め、。使用法や保存法で時代乗りは変わるものですが、多分まぁ、あまり古くは無いと思われ、。しかし、いい鉢です、。(口径9.3センチ、高さ8.3センチ、西口郁夫氏蔵)

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今月この鉢をトップ画面に使うのには相当考えました、。最も大切な「正面画像」が無いからです、。しかし、この鉢の良さを使わずにしておくのは可哀想だし、エビアンが紫金牛鉢を好きなので、。
「植木鉢画像撮影」には、どうしても「正面画像」は必要です、。「お見合い写真」でも「運転免許証写真」でも正面から写します、。横顔や上から頭頂部を見下ろし画像では役立ちません、。当然のことですよね、。

下画像は上掲の1枚目と2枚目とを継ぎ合せて合成しました、。
これが「正面画像」です、。

1枚目は頭頂部見下し画像、2枚目は横顔画像、。第一、和服美人が脚を開いて膝を曲げたような角度は下品です、。足を左右に開いた画像は、その部分の胴の絵付け説明にどうしても必要な場合に限られる角度だとエビアンは考えます、。

3本の足を順に正面に据えて眺めると、3本のどこかに必ず「正面」が存在します、。同じように見えても、必ず「正面」は在ります、。「一の足」「二の足」「三の足」とある筈です、。無神経に撮影せずに正面を確認しましょう、。せめてもの絵付け絵師に対する敬意を払って、。
脚は「一の足」を正面としますが「二の足」「三の足」は左右均等に見えるような角度で、。
上部の「鉢縁」は「横一直線」になる角度、かまたは、縁上面の向こう側が少しだけ見える程度、。この「正面画像」が必ず必要ですし、これ一枚の撮影には随分と神経を使います、。
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by evian_th | 2015-01-31 21:04 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
短冊家東洋蘭鉢                     No.530
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◆2015年1月、。   短冊家東洋蘭鉢(と万年青鉢)

謹賀新年
本年も東洋蘭風来記の「風来記ページ」を宜しくお願いします、。

短冊家「伝統紋様蘭鉢」
過去に何度か「短冊家が見切れない症候群」に罹り、一昨年後半にも過去最長の迷いの期間に入っていた時、昨年1月にこの鉢を入手して「あ~、やはり、な」という思いで腑に落ちました、。一気に迷いから脱出した記念すべき鉢です、。
一昨年くらいから立て続けに「福井楽印鉢」と思しき鉢と出会い、迷いの期間に入っていたのでした、。

「明治の短冊家蘭鉢を手に入れて自分の手で触ってみたい、」と願っていたのでしたが、明治の短冊家の蘭鉢となると、製作数が少なくてそうおいそれとは品物もなく、ましてや高級絵付け鉢となると見る機会さえほとんどない状況です、。世間で言われるほどには実物は存在しないですよ、。「これは、」と思っても、どこかが違う、腑に落ちないモヤモヤした気分が残る鉢がほとんどです、。

画像の鉢は割れ鉢です、(大きくニューが入ってます、)が、本物だけが持つ雰囲気を伝えるには十分、。鉢内側から接着剤で着け、鉢表面にはあえてニューを残しました、。無理な繕いは不要、エビアンにはこれで十分です、。展示会で使おうと考えています、。

この鉢は手に取ると見た目よりも”重い”と感じます、。
短冊家の鉢(万年青鉢・蘭鉢を問わず)の見分けのポイントとして重要な、ヘリ上面から見込みへの落ち込み部分にエッジが立ってません、。一旦製作した後に角部分をヘラで削ぎ取ってあります、。「短冊家の鉢は落ち込み部分が鋭く角張る」という過去記事が間違いだったと証明しています、。こういう風に作った鉢もあったのだと知ったことは単純な見分け方をしがちなエビアンには新鮮な驚きでした、。


緑土(テールベルト)を多用し、絵付け職人の腕の冴えを「これでもか」と見せつける仕事っぷりです、。
正面は「亀甲繋ぎ紋」の場所でしょうが、見た目に派手な「花菱繋ぎ紋」の足を正面の画像をトップ画面に選びました、。残る足には「青海波」が描かれています、。
「鉢縁下」(はちべりした)と腰部には「鋸歯紋(ぎょしもん)、を描いて段替わりとし、胴部分はS字状曲線で「片身替わり」を取り、3本の足の間の胴には「蛸唐草紋」のようなものが描かれています、。

品良く仕上げるために使われている顔料も「テールベルト」と「金」と「白」と「少しの黄色」のみに抑えています、。見るべきは絵付け職人の腕の良さでしょう、。
「短冊家」を初め「楽焼鉢の窯元」の規模に関しては風来記は過去に大きな誤解をしていたかも知れません、。「京町屋」(間口が狭く奥行きの長い屋敷)で鉢や茶碗を細々と焼いていたのです、。そんなに大規模な制作場所ではありません、。職人といってもその大部分は窯元の当主自身とせいぜいその家族程度だったでしょう、。極端に言えば「町の豆腐屋さん程度」と同規模の家内工業だったと最近のエビアンは思っています、。
「窯元絵付け」というのは「窯元に住み込みの絵付け職人の仕事」ではなく「窯元自身の絵付け」だったものが大部分だったと考えるようになって来ています、。

上掲の鉢も短冊家当主自身の絵付けだった可能性が大きいと思います、。それにしては凄い絵付けの腕前ですね、。

◆下画像の短冊家万年青鉢は10年ほど前に蘭商人野田谷治男氏から購入したものです、。
上掲の蘭鉢と、同一時代、同一デザイン、同一職人による絵付け、である事は一目瞭然で、この「蘭鉢と万年青鉢をもって一対」とするのではないかと考えている所です、。この件については、
◆2014年7月、京楽焼短冊家「五柳雲鶴図万年青鉢」(クリックで表示)
にも書きました、。
決定事項ではありませんが、現時点ではそのように考えています、。

これらの鉢が「短冊家」のご先祖さん自身の作陶・絵付けなら、「短冊家さん」のご先祖はなるほど凄い腕前をした人だったと感心しきり、。

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by evian_th | 2015-01-03 00:11 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢



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