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京楽長生蘭鉢                        No.560
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◆2016年5月、。   京楽鉢・石斛鉢


5月の鉢は「長生蘭鉢」、。
江戸時代後期1830年頃から、京都の公家を中心に流行し始めた「長生蘭」、。明治時代に入ってからは一般の町衆にも広まり「長生蘭鉢」も作られたのですが、現存数は非常に少ないものです、。
1835年には「長生草」という色刷りの本も出版されている所を見ると、ある程度の流行はあったのだろうと推察できますが、今に残る鉢は少数です、。「長生草」に描かれた鉢も見かけません、。
流行は京都から始まり、どこまで流行したのかをエビアンは知りません、。江戸まで広まったのかどうかが、今月の画像の鉢の特定に影響します、。

今月の鉢は、一見して「手島揫二窯」の製品ではないことは風来記御常連なら見抜いておられる事でしょう、。やはり「京楽鉢」と見るのが妥当だと思います、。

2の足、3の足を左右揃えると1の足が芯をそれる事から「短冊家」と見える人もおられると思いますが、「短冊家」と決めるには何か微妙な違和感があります、。「短冊家」も「大波紋」は描きます、。この鉢の大波紋も「光琳波」に似て品良く描かれてます、。大波を描いた絵具が貫入の様にひび割れているところは「短冊家」らしくないと思います、。波涛紋の描き方も「短冊家」らしくない、むしろ「手島風」です、。
「大波」の上部には鉢縁下までイッチンで点々を打ってますが、等間隔すぎて短冊家風ではない、などと感じてしまうのです、。

鉢底は轆轤挽きの糸切り痕も鮮明で、真っ平らに作られており、非常に好もしい印象を受けます、。一般論として、時代が下るほど鉢底にはクレーター状に傾斜が付けられる傾向がありますから、この点だけを見れば”台の作りは古い”と見えます、。そこが迷わせられる所ですが、全体を総合して、エビアンは「佐々木松楽窯」の製造だろうと思うのです、。それとても決定的な確信があってのことではありませんが、。

大波紋の絵の具使いに色気があって、鉢下部に良さがあり、何とも好ましい鉢です、。
口径13センチ・高さ8センチ、(飛田邦之氏蔵)





兵庫春蘭友の会 新芽会
時:2016年6月26日(11am~16pm)
所:相生園芸センター





by evian_th | 2016-04-30 11:15 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
京楽焼「佐々木松楽窯雲龍図万年青鉢」             No.559
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◆2016年4月、。   京楽焼「青海波に雲龍図佐々木松楽窯万年青鉢」


さて、気候温暖な春4月に入りました、。

今月の「万年青鉢」は、先月の「蘭鉢」と同じ所有者さんの鉢です、。
先月の鉢は、こう言うと何だけど、少し見劣りのする鉢でしたが、今月の鉢は絢爛にして豪華な絵付けが施された飾り鉢です、。
つまり、「鉢数寄旦那」であろうとすれば、商人が持って来る鉢を「これは要るがこれは要らない、」と言っていると商人が良い鉢を持って来なくなる、。「そうかそうか」と全部受けてやれるだけの資金力と気持ちの余裕が必要な訳です、。そうすれば、三度に一度くらいは「これは、」という良い鉢も集まろうというものです、。これが、日本中でも鉢数寄者がほんの数えられる程度しか居ない理由です、。半端に鉢が見えると駄目で、何も分からないふりして全部買い受ける度量が必要になるのです、。(だからエビアンには鉢が集まらない、。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。)


「京楽焼佐々木松楽窯青海波に雲龍図万年青鉢」、。

「金」(きん)をふんだんに使った豪華な絵付けですね、。このスレッド下方に掲載の鉢も同じ窯元の似た絵付け鉢です、。腰部分に段替わりの横線が入っている所くらいの違い、。
雲は丁寧な縁取りを施した「瑞雲」、青海波の描き方は佐々木窯の特徴を表しています、。龍は右向き、。佐々木窯が「龍の置物の製作」から始まった事を象徴するような見事な「龍図」です、。
言う事無し、。明治時代後期の製作、。口径14cm,高さ16.5cm、。(新倉善秀氏所蔵)




こちらの鉢は、現在の所有者不明です、。
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北関東中国奥地蘭愛好会主催「九華を鑑賞する会」
時:2016年4月29日・10時~15時
所:埼玉県  熊谷市緑化センター展示室





by evian_th | 2016-04-01 00:03 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢



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