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仙人掌鉢                             No.589
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◆2017年8月、。   仙人掌鉢(サボテン鉢)、。


「サボテン鉢」、。
サボテンの事を深く調べる気持ちは無いのでネット検索でザッと調べてみた、。
「サボテン」が日本へ渡来したのは、何と16世紀のことであるらしい、。室町時代とか戦国時代とか安土桃山時代のことではないか、。驚いた、。

「サボテン」に「仙人掌」の文字を当てたのは中国での事らしい、。中国に最初に入ったサボテンが「ウチワサボテン」であるらしく、その見た目からこの文字を当てられたのだろうということだた、。

日本へ渡来してからの流行については分からないが、明治時代後期から大正時代を通じ昭和の初期まで東京でのみ流行したのではないかと思われます、。根拠は東京本郷の「錦園堂・手島揫二窯」のみがカタログに「仙人掌鉢」を掲載しているからです、。

それで、今月のトップ画面の鉢を見ると、「仙人掌鉢」である事と「波千鳥文様」であることから、「あ~、手島鉢ね、」と思ってしまいがちですが、チョッと待って頂きたい、。
この鉢の造りは相当な上手物なのです、。

まず「足の形と作りの良さ」は秀逸です、。1の足は勿論、画像左奥に見える3の足の横顔の作りの良さには惚れ惚れします、。
更には「縄縁の造りや縁上面の加茂黒の様子の良さ」、「内側への曲がり角のエッジの鋭さ」「内掛けの加茂黒釉薬の深さ」、「使用してある温かみのある陶土」、などなどから、これは相当な上手物であることが見て取れます、。

「手島揫二の波千鳥」を見て、「下手な作り、下手な絵付けだ」と思うのは間違いでしょう、。
この白胴に青海波を拙く描き、千鳥饅頭のような千鳥を飛ばし、隙間を七々子紋の点々で埋めるというこの図柄は、図柄そのもの全体が一つの「紋様(パターン)」なのではないかと思われます、。そうでなきゃ、この足や縁を作れる腕を持った陶工が、こんな下手な絵付けをする筈が無い、と思うのです、。

この鉢は、まぁ、仙人掌鉢だし波千鳥紋だし、「錦園堂・手島揫二窯」の製品でよいでしょうが、仮にこれが「短冊家」の製作であっても何の不思議もないほどの出来栄えの良さを持った鉢だと思います、。
口径12センチ・高さ5㎝、。(西口郁夫氏蔵)


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by evian_th | 2017-07-31 21:00 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
三河鉢繕い完了                          No.588
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◆2017年7月28日、。   三河楽鉢の金繕いが完了した。


この鉢は昨年初夏の頃に入手し、繕いに出して一応出来上がったものを、今年2017年2月のトップ画面に使用した鉢、。
今回は、2月に掲載した後に再度繕いに出して、「金繕い」を施してもらったので掲載、。

「繕い」というのは、一般の陶磁器の世界で漆や金や銀を使って「ひび(ニュウ)の入った部分」や「欠けた部分」や「割れてしまった部分」を美術的価値あるように補修し、愛玩する道具に生き返らせる技術のことだ、。

古典園芸界に於いては、この「一般的な繕い」という技術は重要視されず、「ひび割れも欠けや割れ」も何も無かったかのように「あたかも無傷であるかのように修復する」のが当たり前に通用して来た、。「誤魔化し技」で補修して来たのだ、。これを高価に売りつけるというのは、一種の騙しとか詐欺のようなものなのだ、。そういう風な技術が一般化して来た、。

「割れや欠け」があろうが「にゅう」が入っていようが、鉢の文化的な価値には何も関係はない、。価格的には「無傷完品」には及ばないかも知れないが、150年前に短冊家や浮田楽徳たちが精魂込めて製作した鉢であることに変わりはない、。大戦争や火災や地震や洪水などという日本列島に住む者には運命のような苦難を乗り越えて受け継がれて来た鉢々である、。大切にしてやりたい思う、。


それで、こそこそ隠れるような補修をするのではなく、堂々と「金繕いを施して繕い痕も全部丸ごと楽しむ」ようにするのが今後の楽鉢界の正しい姿ではないかと考えるようになった、。

このような考えに至った原因の第一は、「決定的に古典楽鉢の現存数が少ない」からだ、。
「ひび割れがある」「欠けている」などと傷物扱いして破棄できるほどの数が園芸界に現存していない、。金繕いを施して大切にし、後世へ引き継ぎたいと思ってる、。

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「金繕いの本」という本。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。が園芸ジャパン誌を出している出版社から出た、。
この本を読んで(写真多し)「金繕いを楽鉢界も始めましょう」などという気は無い、。「金繕い」の全てが理解できる本だとは思う、。1800円。

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by evian_th | 2017-07-28 00:18 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢



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