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楽焼鉢「手島鉢」                     No.458
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◆2012年11月1日、。   楽焼鉢「手島鉢」

「手島揫二窯」の楽焼植木鉢、蘭鉢、。
少しの間、「京焼の植木鉢」の方へ浮気してきました、。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。、これからも時々浮気するかも知れません、。
今年も残すところ2か月、。今月は「楽焼鉢」の中でも、最も身近にあり入手の機会も多い「手島鉢蘭鉢」のご紹介、。

手島鉢に見える鉢には、大きく分類すると3種類の鉢があります、。
◆「手島窯」自体の製作の鉢、。
◆興楽園・杉浦勘之助の製作の「手島鉢」、。この2種類は後程説明、。
◆愛知県・三河地方で焼かれた「手島もどき鉢」、。「ナンチャッテ手島鉢」、。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。

下画像に本の広告を掲載した通り、杉浦勘之助さんは「手島窯」で修業後、愛知県へ帰り、東京の手島揫二と業務提携して、「同じデザイン」の鉢を両方の窯で製作し、共同で販売しました、。大正時代から昭和20年頃までは蘭鉢・万年青鉢は一手販売だったようです、。出版物への広告も共同で掲載するほどですから、この二人は余程気が合ったのでしょう、。
「同一デザイン」でしたから、当然のことながら「手島鉢」としての販売だったわけで、興楽園・杉浦勘之助の独自デザインの鉢は、この時代は手島鉢としてではなく、別個に販売したのでしょう、。したがって、杉浦勘之助製作の手島鉢も「手島鉢」です、。
「手島窯」の鉢は軽く、「杉浦勘之助窯」の鉢は少し持ち重りがあります、。杉浦勘之助の方が「瑠璃釉」を多く用いたので、一見豪華に見えます、。手島は質素です、。(全部が全部という訳ではありませんが、)、。


3番目の「愛知県三河地方で焼かれた、ナンチャッテ手島鉢」は、これはコピー商品です、。手島鉢ではありません、。ところが、陶土も似ている、絵付けも似ている、という訳で、結構やっかい、。中には見分けが困難な作品や、手島鉢よりも上手い絵付けを施したものまであります、。まぁ大概は、やはり手島鉢に比べると全体の雰囲気は劣ります、。かなりの数が混入して流通している様子です、。
特に「波千鳥文様」の鉢は、言ってみれば誰にでも描ける単純な絵付けですから偽物も多く、「波千鳥文様手島鉢」と出会った時には注意が必要です、。
「手島鉢」は、白胴に透明釉薬(少し灰色がかる場合もある)を塗った上から「イッチン絵付け」を施してあるのが普通です、。「白胴に一旦白色釉薬を掛け、その上に絵付けした鉢」は、あれは手島ではないとエビアンは考えています、。京都の京楽鉢にはこの波千鳥デザインはなく、東京の福富窯にも見ません、。「波千鳥文様」はありますが、手島には似てません、。愛知県の鉢だけが似てます、。


画像の鉢は、正真正銘の「手島揫二の鉢、」です、。それもかなり古い時代の鉢で、「手島鉢」の中でも上物です、。口径に比べると高さが高く、現在のバランスとは異なります、。口径と高さのアンバランスさは、本物の手島鉢を見分ける手掛かりと言えるでしょう、。調べ始めた当初は「試行錯誤の途中のバランス」かと考えましたが、そうではなく、当初からこのバランスを狙って製作したもののようです、。口径14センチ・高さ19センチ、4.8寸鉢、。(飛田邦之さん蔵)

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昭和9年出版の本に掲載された「手島揫二と杉浦勘之助」との共同広告、。
楽焼鉢「手島鉢」                     No.458_b0034163_081231.jpg

エビアンのパソコンでは、上から5枚目の画像と解説文との間が無駄に空白になって見えます、。理由は不明です、。奥の書き込むページでは画像URLと文章とはくっ付いてるんですが、。見苦しくて、すみません、。


蘭遊楽座
時:2012年12月2日
所:東京 大田区大森 「大林寺 書院」



兵庫春蘭友の会 秋季柄物展示会
時:2012年12月2日
所:相生園芸センター



播磨愛蘭会 第33回寒蘭展示会
時:2012年11月24日・25日
所:兵庫県姫路市北市民広場2階



杭州寒蘭展示会
時:2012年12月1日2日
所:メッセウイングみえ



(「功」(いさお)と「巧」(たくみ)とは画数は同じでも漢字の意味が違う)、ちと抗議しとく、。
by evian_th | 2012-11-01 00:08 | 東洋蘭鉢・ラン鉢
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