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京楽5窯の仮説                     No.519
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<地図クリックで拡大表示します>
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◆2014年9月、。   京楽焼窯元に関する一つの仮説

京楽焼窯元に関する一つの仮説

1枚目画像は明治時代における京楽焼窯元の位置関係です、。
◆京楽焼窯元には(現在判明しているだけで)合計5窯があります、。
◆短冊家(祇園八坂神社前)
◆楽徳(浮田楽徳)(祇園建仁寺東南・松原通上がる)
◆佐々木松楽(東山区清水2丁目)
◆大虎(東山区馬町)
◆福井楽印(京都市山科区)


この内、現在までに製品の見分けが付くようになったのは、「短冊家」「楽徳」「佐々木松楽」の植木鉢です、。
残るは「大虎窯」と「福井楽印窯」の製品です、。
地図を見て頂くと、「楽焼鉢窯元」は清水寺を囲むように存在したことが分かります、。

画像2枚目の植木鉢は、単品で見るとチョッと見に「楽徳鉢」に見えますが・・・
①足が胴体へ付く部分が円く大きい
②腰に付いたその部分から出る足は細く独特の曲線を持って先丸るである
③足のくびれが大きい
④胴部分へ付く部分の出っ張りも大きい
・・・ことから独特の足を形成していて「楽徳製品」とは大きく異なる、。(ここまで台の話)
⑤大浪の間隔が広く、上部へ大きく盛り上がる
⑥足周囲へ金泥で模様を描く時は「絵師・一柳」なら鉢縁直下にも同じ模様を描く筈である
⑦「龍の顔」の描き方が「一柳」とは異なる、。絵師というのは色々な龍の顔を描けるほど器用ではなく、竜の顔の描き方は絵師の個性を表すはずである

・・・という理由で、台の鉢は「楽徳鉢」に似るが別窯であり、絵師も「一柳」に似るが一柳とは別人であることがお分かり頂けると思います、。
ちなみに「楽徳鉢」と並べて掲載しておきます、。一目瞭然、別窯製品ですね、。

では、この鉢は「大虎」と「福井楽印」のどちらの製品であるか、という疑問に関して一つの仮説を立ててみました、。
「楽徳製品」と非常に似るので、「楽徳」の造り方を参考にしたのは間違いのない所でしょう、。また、絵付けも「一柳」の描き方と非常に似るので楽徳製品に多く絵付けした絵師一柳を真似たのも間違いのない所です、。
しばしば楽徳へ通えるのは地理的に「短冊家」「佐々木松楽」「大虎」ということになります、。この内「短冊家」と「佐々木松楽」は独自形を確立しています、。「福井楽印窯」は山科区なので山一つ東になり楽徳へ通うのは面倒です、。(他の窯は東山の西面にあり、福井楽印のみが東側になります)、。
残るは「大虎窯」のみということになります、。従って、上掲のこの鉢は「大虎窯」の製品だと思われます、。
(このスレッドに使用した3窯の鉢は、いずれも飛田邦之氏所蔵)

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上掲の地図で、清水寺周辺の4窯と京都市山科区「福井楽印窯」との間には、「東山」という山が南北に横たわっています、。そのことが地図上からは理解しにくいかも知れません、。清水寺の右横に「東山ドライブウエー」と書かれてますが、ここを頂上とする山なのです、。現在65歳くらい以上の人なら一度は聞いたことがある筈の「東山三十六峰、草木も眠る丑三つ時・・・」の東山です、。「五山の送り火・大文字」の東山です、。平面地図では分かりにくいでしょうが、明治の昔に山科区から東山越えをするのは大変なことだったろうと思われるのです、。

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「古京楽鉢」の中に、非常~ぉに「短冊家」の作りに似た窯が有り、見れば見るほど「短冊家」に見える、しかし絵付けなど総合的に見ると短冊家ではない一群の鉢が存在します、。しばしばエビアンを「短冊家が見分けられない症」に罹らせた鉢です、。絵付けに使われる顔料も違うし絵師の腕前も短冊家専属絵師とは思えない、。しかし「鉢の台」の造りは固く、短冊家に見えてしまう、という悩ましい鉢でした、。
上で述べたように「大虎窯製品」を分離できたとなると、残る「台の作りが短冊家に似る楽鉢」は「福井楽印窯」の製品に違いないと思います、。一応、これを「福井楽印窯」と決めます、。
下に掲載の2枚目画像、鉢を上から見た時に、縁上面の平らさや内側へ落ち込む角にエッジが立つ所、そして何よりも内掛けの深さ、が短冊家に非常に似ます、。鉢底画像の足の造りも短冊家にそっくりです、。
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◆ここに述べたことは参考資料などの裏付けがあってのものではありません、。後になって、これを否定する資料が出てくれば変更することに異論はありません、。何時まで経っても結論が出ないよりは、一度確定しておいた方がいいと判断したものです、。

◆私たちが知らない「明治時代の日本、」、。ロバートフレデリックブラム・パステル画集、。
この絵を見ながら日本文化が花開いた明治時代に思いを馳せてみませんか。この時代背景があっての楽焼鉢です。
(文字クリック)
by evian_th | 2014-08-31 21:00 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
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