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京楽焼「五柳・菊花散らし紋」万年青鉢              No.547
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◆2015年11月、。   京楽焼「五柳菊花散らし紋」万年青鉢、。

寒さ厳しい11月の入りになりそうです、。皆さまのご健康を祈念いたしております、。

風来記は「六輝」(六曜)に従って更新しています、。ゲン担ぎにすぎませんが、記事や余剰苗の更新も「大安」「友引」「先勝の午前中」「先負の午後」に更新しています、。今月は「六輝」が上手く合わず、31日の午後更新になりました、。

11月のトップ画面は、京楽焼「五柳・菊花散らし紋・万年青鉢」です、。
横から画像の1の足の先に「繕い」が見られます、。「見好い繕い」だと感じます、。
楽焼鉢が作られ始めた江戸時代明暦年間の製造の鉢は、他の中国渡来の磁器や陶器の「花盆」と同様に分厚い鉢でした、。西暦1600年代後半と1700年代とはそのままの製法で伝わって来たのです、。江戸後期1800年代に入り、趣味者の栽培植物が小型化するに従って楽焼鉢も小型化し始め、明治時代初期の「小万年青」の流行と共に、根が腐りやすい万年青や蕙蘭の植生を考えに取り入れられ、徐々に鉢の肉厚は薄くなって行きます、。

「京楽焼鉢」銘品の大部分は明治時代の製作のもの、。平成と昭和と大正とを合わせて105年、明治元年は150年前の事になります、。
この肉厚の薄い楽焼鉢が今日までとにもかくにも残り伝わって来ているだけでも奇跡的です、。戦争も大地震も時代の変化も乗り越えて伝えられたのです、。「無傷完品」など望むべきもなく、多少の「傷」は古さの証だとエビアンは考えます、。骨董界や盆栽界では、「汚れ」を「時代」と呼び、「見好い傷」を「景色」と呼んで100年以上の風雪に耐えて伝わって来た品物を称えています、。

楽焼鉢の「傷」は「見好い繕い」を施してやって欲しいと願っています、。そして、その繕いを鉢と共に称えてやって欲しいものだと考えています、。「ひび割れや欠けや割れ」を「見なかった事にしよう」「何も無かった事にしよう」という風な「姑息な繕い」はむしろ鉢の価値を下げてしまいます、。
その意味で、今月掲載の鉢の「足の繕い」はこの鉢が大切にされて来た証でもあり、見好いと感じるのです、。

「台の鉢」は京都・短冊家製、。絵付けは「五柳寿運」、。
鉢の腰部分に描かれた雷紋の見事なイッチン裁き、思わず背筋が伸びて正座したくなるような段替わりの金の帯の描き方、。胴部分に散らした菊花紋と唐草紋の描き方、。台の鉢の作りの見事さ、。全て完璧です、。その上に以前の持ち主による愛情の籠った足先の繕いを見て、ホッとするのです、。繕い部分に上から唐草紋などを描き加えてない所を見ても、以前の所有者さんの愛情深さと骨董に対する考え方の正道を行く理解の深さが窺がえるのです、。


「鉢内側の白い丸印し」に関して、古典園芸界には2つの説があります、。
1つは、短冊家当代さんと愛知県陶磁博物館の主任研究員Sさんが言っている「箱詰めするのに20個に1個の割合で焼き色の色見をするために入れた焼き見の丸印」という意見、。
2つは、「五柳寿運」という絵師が居て、自分の絵付けした鉢には鉢の内掛け部分に丸印を入れた「五柳印し」という意見、。

1の意見では、「五柳寿運」は登場せず、萬年青界と蘭界とにそれぞれ1個存在する「五柳寿運」という手描きの署名の説明がつきません、。
風来記では現在までのところ、2つ目の「五柳マークである」という意見を支持する立場を取っています、。
学術的に真実がどうであれ、古典園芸界の商人が過去数十年間に渡って「五柳鉢」として丸印の無い鉢よりも高価に商って来た経緯があります、。今さら「丸印には意味がない」とは言えないでしょう、。


このことに関連して・・・
「ごりゅう」というのは「五柳」か「五龍」かという議論もあります、。
上に記したように、風来記は「五柳寿運」を名乗る絵師が存在した、という立場を取っています、。

ご存知の通り「五柳」というのは、4世紀末の中国重慶市の詩人「陶淵明」の別名または愛称「五柳先生」から取ったものだと思われます、。「五柳先生」を真似た漢詩(韻を踏んでないので陶淵明の漢詩ではないようだが)も描いてあります、。「五柳」だからいいんです、。風流味があっていいんです、。「五柳」を風流だと感じない人にはこれ以上何を言っても無駄でしょう、。

ヤクザの組の名前のような「五龍」という呼び名は、「五龍」と書いてある鉢が見つかったり、書物文献などによる証拠が出て来れば、その時に大いに議論すればいいのです、。
「五龍」をダサイと感じない分には「五柳」に馴染めと言っても無駄かもしれませんが、「南京大虐殺が中国のいうように実際に有ったか無かったかの問題」(当時の南京の総人口が20万人、どうやって30万人を虐殺するんだよ。南京市民が無かったと証言してるじゃないか。)や「従軍慰安婦の日本軍による強制連行があったか無かったかの問題」じゃないんだから、小さい業界の内部の問題なんだから、何時までも意地を張らずに「五柳寿運」に統一しませんか、。

エビアン自身は8年ほど前に書いた通り、歴史の昔に馬鹿が居て「ごりゅう」と耳で聞いて「五龍」と書き記し、それがそのまま伝わったのではないか と今でも思ってます、。


鉢内側の内掛け部分に丸印しのある鉢は、全部「五柳寿運」が描いた鉢なのか?、と問われれば、これは正直に言って「分からない」としか答えようがありません、。今のところ、丸印しがある鉢は全部「五柳鉢」と呼んでいます、。
確実に言える事は、「五柳鉢には30万円から350万円まで値幅がある」という事だけです、。
13cm×h12cm、。(飛田邦之氏所蔵)

<参考画像>「芳虎斎・五柳寿運」のサインのある万年青鉢、。
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by evian_th | 2015-10-31 18:50 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
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