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京楽焼「短冊家牡丹模様万年青鉢」               No.556
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◆2016年1月、。   短冊家「緑土牡丹模様万年青鉢」


本年も「風来記ページ」を宜しくお願いします、。


京楽焼・短冊家「緑土牡丹紋様万年青鉢」、。(口径14.5センチ、高さ14.5センチ)
昨年1月の蘭鉢と同時代・同一窯の万年青鉢です、。緑土の種類が少し違いがあり、昨年の蘭鉢とは緑土が違いますね、。
「「鉢縁下」(はちべりした)」と「腰」部分は「鋸歯紋(ぎょしもん)」、。段替わりを取った中央の胴部分には牡丹と他に1種の花模様を描き無難に上手に仕上げてあります、。「緑土」の他は「白色」と「金色」のみを使った地味な絵付けですが、こういう風な顔料で仕上げられると「時代」が読み難いものです、。


昨年末の「園芸ジャパン誌」に「楽鉢」の由来や歴史を書きましたので、今ただちに書く事もあまり無いのですが、個々の窯元作品の見分け方や特徴は避けました、。そういう事は、この「風来記ページ」の過去スレにさんざん書いています、。本のページ数にも限りがありますから、。


「楽鉢」の「窯元判断」で最も難しいのが、この「短冊家」と「手島窯」とです、。
「短冊家」の場合は、他の全ての窯元が短冊家作品を目指したのですから、「短冊家もどき」や「なんちゃって短冊家」が多く存在し、判断に苦しみます、。
というのも、「短冊家」は西暦1820年頃から現在に至るまで、200年近い製作年数があり、「短冊家の鉢」であっても、時代によって、また蘭鉢か万年青鉢かの違いによって、また鉢の大きさによって、デザインや陶土、加茂黒釉薬、が微妙に違うからなのです、。「足の形」一つ取り上げても「短冊家の足はこういう形」というものがありません、。箇条書きに出来るほどの具体的な違いではありません、。しかし、微妙ぉ~に「短冊家の足は、こういうのもある、またこういう風に作られたものもある、しかーし、こういう形は無い、」という風な違いはあります、。これは口では言えませんし、一言で言えるような具体的な物でもありません、。

まぁ強いて言うなら、「短冊家の鉢にはパイオニアとしての風格がある」という事でしょうか、。そこを見るのが最も判断し易い「短冊家製品の見分け方」ということでしょう、。誤魔化して言うのではありません、。正直に言うなら、そういうことです、。

画像の鉢は、園芸ジャパン誌1月号に掲載写真中、「翆蓋縞」が植わっている鉢です、。口径と高さが同じという見た目に良いバランスに作られています、。これを「胴返し」と呼ぶのだと思います、。

1枚目画像・2枚目画像のように、2の足、3の足、の左右の見え方を揃えると、1の足が曲がったように見える、というのも全部ではありませんが短冊家鉢の一つの特徴です、。

明治中期頃の製作の鉢かな、。


◆この「楽鉢絵付けに使われる緑土」は、土製顔料のテールベルトであると思っています、。
江戸時代には「陶磁器用の緑色顔料」は存在しました、。透明感のある美しい緑色の顔料です、。この古くから使われた「緑色顔料」は、銅山の副産物として「岩群青(アズライト)」と一緒に出て来る「マラカイト(岩緑青)」だろうと思われます、。京焼や1800年代初頭の楽鉢にも一部使われましたが、透明感のある美しい緑色顔料です、。
上掲の短冊家鉢などの楽鉢に使われた緑色は、透明感の無い(不透明な)土性顔料です、。
”緑色の土”そのものが顔料になっています、。透明感は無く、白色を混ぜたような不透明な緑色で、江戸時代に使われた中国産の岩緑青とは別物です、。
◆江戸後期の緑色には「岩緑青」が使われ、幕末から明治時代には「緑土(テールベルト)」が楽鉢に使われて、同時代に用途に応じて2種類の緑色顔料が使われる状態でしたので、一応書き添えておきます、。
(京焼の緑色は中国産岩緑青、幕末明治の楽鉢は緑土、という訳です)、。









by evian_th | 2016-01-04 00:03 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
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