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短冊家「七々子蘭鉢」2つ          No.677
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◆2023年2月、。     短冊家「七々子蘭鉢」2つ、。


今から15年も前のことになるかな~、全国日本春蘭連合会の春の展示会が八王子子安神社だったか港区海岸の弥生会館に移ってからだったか忘れたが、2日目最終日の展示も終わり、皆な が帰り支度を始めた時に、終日楽鉢の箱を机において鉢のお客を待っていたが売れなかった野田谷君が木箱を持ってウロウロしているのが目に入り、大坂土産もないので「その鉢いくら?、」と声を掛けて買った鉢だからこの鉢を見ると野田谷治男君を思い出す思い出の「短冊家七々子蘭鉢」、。

口径98ミリ・高さ138ミリ、大体3.3号くらいの鉢なのですが、手に取るとそれなりの重さがあって作りに隙が無く「あ~、短冊家だな~」と思うのだが何故か「自分の鉢」という愛着が湧いて来ない、この鉢を分ってやれるのには時間が掛かった、。「無表情で無愛想なのだがエビアンに付いて来るヤツ」のような感じがする鉢、。こういうの幾つかあるな~、。見るからに良さが分る鉢は、他の人から見ても好まれる鉢なので、そういう鉢とは別カテゴリーの鉢であろうと思う、。一見冷たいけどね、愛嬌を振り撒かないけどね、こういうのもコレクションには要る、。(以上、上5枚はその野田谷さんからの蘭鉢)


◆上5枚に続いて、6・7・8・枚目の画像は、「飛田邦之さん所蔵の短冊家七々子蘭鉢、」です、。
同じく「短冊家七々子紋様蘭鉢」、。この画像は「横・上・下・の三方向」の画像しかもらっていません、。2の足画像も3の足画像も七々子鉢なら同じ模様やないかと思われるかも知れませんが、同じ「七々子鉢」でも上画像と比べるとこれだけ個性の違いがあるのです、1の足画像と2の足画像の間にも違いはあるはず、‥エビアンは楽鉢画像を撮影する時にはいつもそう心がけて撮影してます、。

さて、この鉢の「色気」はどこから来るものでしょうか、製作した窯が違うのでは無いかと思い何度も検討を重ねたのですが、やはりこの鉢も「短冊家製」の蘭鉢です、。作られた時代が数十年違い制作者も代わり、陶土も違っていて、まるで別窯のように見えますが「短冊家」製造です、。
「七々子模様」はペルシャ(今のイラン)の「彫金師」が「魚の卵」をデザイン化して作った模様がシルクロードを東へ伝わり、中国を経て日本で花咲いたものでしょう、。ですから、元は「魚(な)の子」模様なのです、。簡略化するにしても由来を理解しているかいないかで大きく違ってきます、。まるで「金網模様」のように描いた七々子模様を見る事が多いのですが、あれでは「七々子模様」とは呼べません、。

しかしこの「飛田さんの七々子鉢」は相当古いですね、エビアンが以前に書いた「エッジが立つ」とかいうような特徴が目立つよりも前の制作で、非常に上物、。
画像は相当以前にもらっていたのですが使用するチャンスも無いまま時間が経過しました、。、鉢サイズは書き留めてありません、。


短冊家「七々子蘭鉢」2つ          No.677_b0034163_23314175.jpg













by evian_th | 2023-02-01 00:03 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
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