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浮田楽徳窯製品にも江戸時代の鉢がある、          No.684
浮田楽徳窯製品にも江戸時代の鉢がある、          No.684_b0034163_09463909.jpg
浮田楽徳窯製品にも江戸時代の鉢がある、          No.684_b0034163_09464509.jpg
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浮田楽徳窯製品にも江戸時代の鉢がある、          No.684_b0034163_09470573.jpg
◆2023年8月、。     浮田楽徳窯(うきだらくとくかま)「魚の子紋様石斛鉢」、



(先月スレを引き継いで・・・)という訳で、「東洋蘭風来記サイト」でも、「確信が持てる証拠が出るまでは江戸時代へは手を差し込まない、」と決めていた時代考証に「江戸時代後期」という分野が開かれる事になりました、。

「楽鉢の時代査定」は「顔料の種類」で判断してきましたが、「フランス国パリ万国博覧会」以降に「絵付け用絵の具」が入って来るようになるよりも前から「天然緑土(テールベルト)」が入って来ていたのが発見される事態になり、江戸幕末(1853年ペリー来航~1867年)の中でも「浮田楽徳窯の開窯した文久元年(1861年)までを「隆盛期の楽鉢製作年の一つ」として加えることに致しました、。

従って、楽鉢の製造年代は、1600年代1700年代の大坂楽時代・江戸後期幕末年代・明治初期・明治中期・明治後期・大正時代・昭和初期(昭和20年まで)、
・・・という風に今後は書いて行きます、。

幕末に「楽鉢」を製造していた窯は、1830年頃開窯の「短冊家窯」と最後の5~6年間だけ開窯して来た「浮田楽徳窯」の「2窯」に絞られます、。これ以外の窯元の製品は「明治以降の製作」という事に(とりあえずは)なります、。(江戸前期に開窯の「楽雅亭」や「楽忠」など「大坂楽」はこの話題からは外しておきます)
矛盾点に突き当たるまではこれで行きます、。
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今月の画像は、所有者の飛田さんが今年新たに入手の「浮田楽徳窯製の古代魚の子紋様石斛鉢」です、。
飛田さんが以前から所有されている「同型の鉢」は、前スレ4枚目に掲載、。両方の鉢に共通する特徴は「テールベルト顔料の劣化具合」です、。短冊家さんの使用したテールベルトは150年経った今でも「緑色のまま」ですが、楽徳窯が買った品は短冊家よりも安価で色の固定性も低く、画像のように部分的に「青みがかった緑青色」に変質していて、この場合に限り、緑土の劣化具合が何とも言えない”味”になっています、。

「楽鉢」の価格は「古ければ高い」という単純なものではなく、「古さ」「絵付け」「持ち味(良さ)」などが微妙に噛み合って楽鉢数寄者を引き寄せるものですから、価格に関しては「時の相場」でしょう、。(口径132mm、高さ105mm、飛田邦之氏所蔵)


浮田楽徳窯製品にも江戸時代の鉢がある、          No.684_b0034163_09513931.jpg













by evian_th | 2023-08-01 00:03 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
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