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カテゴリ:東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢( 212 )
◆東洋蘭・手島鉢(その3)             No.171
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◆2008年5月、。   東京の京楽焼き「手島鉢」、。
「京楽焼」の万年青鉢が作られ始めたのは、京都を中心に「小万年青」が大流行した明治14年(1881年)頃からだと言われています、。現在の楽焼き東洋蘭鉢は、この万年青鉢のデザインを上下に引き伸ばしたものですから、蘭鉢の生産は万年青鉢よりも更に時代が下ります、。
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◆京都での楽焼き蘭鉢は別の機会に書くとして・・・
大正7年頃、東京市本郷区駒込に「手島揫二」が「京楽焼東京元祖」「錦園堂」を窯開きしました、。手島揫二の特徴は、「絵付けに波千鳥や唐草模様」が多いこと、。”イッチン絵付け”を多用したこと、。生地にイッチンで絵付けした後、縁と足に加茂黒を塗り、胴には「灰緑色の透明釉薬」をかけて焼いてあるものが多く見られます、。更に、「瑠璃釉薬」も得意とした事、などです、。
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◆手島揫二は絵師ではなく、本来は「鉢そのものを捻る」のが本業でしたから、絵付けはむしろ一見拙く見えますが、鉢はシッカリと作られています、。
手島鉢は、昭和20年の大空襲を境に生産を止め、以後、手島揫二自身が作ることはありませんでした、。約27~28年間だけの生産でした、。
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◆人の話では、昭和20年以降にも、手島で修業していた鉢職人が作り続けた痕跡が見られるようです、。また、当時の手島には絵師として「五柳」がやって来て絵付けをした、とも言われますが、「五柳さん」本来の優れた絵付けは見られないのと時間的なすり合わせが一致しないので、この話は腑に落ちないところです、。
「手島家」と「愛知県・愛楽園・杉浦家」とは血縁があったらしく、その伝手で「愛楽園・杉浦重平さん」が9年間ほど手島で修業していたようです、。
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◆トップ画面には本来「東洋蘭鉢」を使用すべきでしたが、鉢の生地からの作りがシッカリしていて、非常に高級な瑠璃釉薬を分厚くしかも上手に使用し、自信を持って「手島揫二の鉢」だと思える、エビアンの友人から贈られた万年青鉢の方を使用しました、。ただ、鉢の地色の「暗い灰緑色」は写しきれませんでした、。実物は重厚味溢れる鉢です、。薄い縁もピシッと決まり、手島鉢の良さが味わえます、。
by evian_th | 2008-04-29 20:20 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆落款のある手島鉢(その2)、。                 No.170
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◆2008年5月、。   「手島鉢」の落款、。
現在よく見る「手島鉢」は無落款ですが、手島にも落款はありました、。肉厚がある程度ある鉢に入れたのかも知れません、。落款は「てしま」と”ひらかな”です、。
(資料提供:笠原信雄氏)
by evian_th | 2008-04-29 20:17 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆東洋蘭用楽鉢「手島揫二の価格カタログ」(その1)   No.169
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◆2008年5月、。  手島揫二の「錦園堂」価格表、。
画像は、大正14年4月発行の、東京市本郷区駒込林町に窯を開いた「錦園堂」手島揫二の価格表です、。(資料提供:梅里園・蛭田利春氏)
この価格表を見ると、手島揫二は「万年青鉢・蘭用高形・仙人掌用腰丸」を作っていた事が分かります、。
下は同じ東京本郷上駒込にあった「福留京楽堂」の明治33年(1900年)の価格表です、。
by evian_th | 2008-04-29 20:13 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆京楽焼き万年青鉢「五柳」            No.161
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◆2008年4月、。
「五柳」鉢の語源となった実在する万年青鉢、。七寸くらいの大きさ、。(使用許可はもらってますが、借り物写真なので、ド派手にロゴをいれさせてもらいました、。見難くて済みません、)、。
「五柳鉢」や「手島鉢」など楽鉢記事には・・・
千葉県笠原信雄さん・布施覚さん、茨城県梅里園・蛭田さん、愛知県愛楽園杉浦重平さんの奥様、新企画大塚さん、などの皆さんのご協力を頂いています、。御礼!!,、。
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東洋蘭風来記・奥部屋
by evian_th | 2008-04-09 11:46 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆中国古鉢・瑠璃釉広東鉢、。            No.158
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◆2008年4月1日、。
中国蘭用古鉢、。「瑠璃釉薬広東鉢」、。瑠璃広東とも飴広東とも判断のつきかねる鉢です、。
落款は「枢府用器」、。「内府用器」とともに「宮内庁御用達」程度の意、。
盆栽界に於いては、とかく広東鉢は”下手物”と呼ばれ、格下扱いの鉢ですが、一部にはこのように高級感溢れる名器も作られていたのでしょうね、。
瑠璃色釉薬を鉢全体に掛けて一度焼き、胴の浮き彫り部分には更に緑釉を掛けて焼いてあり、緑釉は窯の中で下地の瑠璃釉薬の上を滑って垂れ、独特の味わいを醸し出しています、。
胴部分の浮絵模様はテッキリ「雷文」だと思っていたのですが、今回よく観察すると”口を開けたアヒルか鴨”のマンガのような顔模様の連続だと知って、思わずズッコケました、。
こういう「広東鉢」は土が柔らかいので、底穴を鉄鎚などで広げた物が多く、無傷で残っていたのは幸いです、。何時の頃に誰から幾らで入手したのか、全く記憶の外、。


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◆少しですが、中国へ日本人商人の手で「九花」は出て行ってますし、直接中国人商人も来日して「一花・九花」を買い入れる動きも出てきました、。ただ、中国で需要が出たというよりも、日本の相場があまりに安いので買いに来た、程度のようですが、。
日本人商人の投げ売りも今春いっぱいでしょう、。蘭界はこれを吸収したと思います、。中国春蘭や九花は関東、特に東京へ登ったのが大きいですね、。だから投げ売りが出ても潰れなかったのだと思います、。「九花縞」は東京へ登る前に投げられたので、堪え切れなくて価格を崩しましたが、今回の「中国春蘭・九花・奥地蘭」は同じ轍を踏みませんでした、。愛好家のお陰です、。誇れる事だと感じています、。
by evian_th | 2008-04-01 00:37 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆春蘭・東洋蘭用・京楽焼き錦鉢「波に兎」      No.149
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◆2008年3月、。
毎年感じることですが、2月は短く時間の経過が早いものです、。展示会用に春蘭を加温し、咲いた咲かないと一喜一憂し、画像撮影に気を取られて、アッと言う間に過ぎ去るのです、。もう3月、日本各地で春蘭の展示会が沢山開催されます、。
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◆先日来、「京都・短冊屋鉢」と「東京・手島鉢」とを調べているのを聞きつけてかどうか、商人がトップページの鉢を「手島鉢である、」と持ち込んできた、。
(本当は今月に「手島鉢」をアップする予定だったのですが、まだまだ分からない事の方が多く、展示会準備で忙しいこともあり、期日未定延期することにしました、。)、。
◆画像の春蘭鉢は4.8寸くらいの大きさ、鉢の作りの丁寧さと絵付けの巧みさ、全体としての完成度の高さ、などから「手島鉢」ではないと判断します、。
絵は「波に兎」というかわった模様です、。おそらく「因幡の白ウサギ」の物語に題材をとったものなのでしょう、。「イッチン」で波模様を描き、波の合わさり目に丁寧に”ぽっち”を付け、ポッチの一個一個の周辺に”金”が残っています、新品の頃はポッチ全体を金で覆ったものでしょう、。
兎の顔の表情は「鳥獣戯画」を参考にしたと思われる描き方をされています、。
鉢縁の下方、波模様との間と、足部分から下は、緑釉薬と金とで形式模様が描かれています、。
◆決定的な事は言えませんが、「手島鉢」はここまで緻密な完成度の高さを持っていないと思われるのと、「手島」独特の釉薬やデザインが使われていないと感じるのです、。(手島揫二は気に入りの鉢に必ず使った釉薬があるとエビアンは思っています、)、。
じゃ、どこの「京楽焼き」か、と問われても、京都なのか、東京楽なのか、愛知県なのかも判然とはしません、。
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今春の展示会案内は「スレッド142」にあります、。
by evian_th | 2008-02-29 19:44 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆中国古鉢「飴広東八角鉢」             No.138
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◆2008年2月、。
「広東鉢」と呼ばれているのは、広東へ集荷された一群の”比較的柔らかな陶器に分厚い釉薬掛けした鉢”の総称で、「広東」が生産地な訳のものではないようです、。生産地は河南省や安徽省などの一地域らしいのですが、詳しくは知りません、。
「瑠璃広東」「飴広東」などと呼ばれるものがあり、特に「瑠璃広東」の中には、素晴らしい鉢も多く、手作り民芸調のたどたどしさが昔から愛好家に好まれます、。官窯物にもなるほど観賞価値の高いものもあります、。
トップ画面の「飴広東鉢」は特別良いものではなく、並品です、。
by evian_th | 2008-01-31 02:58 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆東洋蘭鉢「京楽焼き」、。              No.132
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◆2008年1月、。京楽焼き蘭鉢、。
楽焼きの釉薬は京都「加茂川の真黒石」を粉末にした鉄釉で、何度も塗り重ねてから窯に入れ、焼成の途中で釉薬が溶け始めた頃に窯から出して急に冷やす事で酸化が起き、あの独特の黒色~赤色を発色させたものです、。
こういう本式の「京楽焼き」には”植木鉢”などはほとんど無いのですが、後世には少しあります、。これを「本窯」と呼ばれます、。
◆文政年間(1818~29)京都祇園八坂神社前の茶屋「短冊楼」主人「短冊屋七衛門」によって開かれ、二代目七衛門が「楽焼きの短冊屋」と称して、楽焼きを作り伝えたのが今で言う「短冊屋」の始まりのようです、。「短冊屋」は大正七年に東郷平八郎から「和楽」の号を与えられ、今も「祇園和楽」として楽鉢を作っています、。(画像の鉢は短冊屋ではありません、屋か家かの疑問に答えたものです、。屋号の元は人名だったんですね、)、。
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◆画像の鉢は、釉薬は加茂川石の本楽鉢です、。歴代所有者がよほど大切に持ち継がれてきたものらしく、何度も何度も「漆繕い」「金繕い」を施され、満身創痍の様相ですが、手に持つと歴史の重みが感じられる鉢です、。
by evian_th | 2008-01-03 22:52 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆中国古鉢・朱泥丸型下方鉢、。          No.126
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◆2007年12月、。中国古鉢・朱泥丸型下方鉢、。(一対の片方)、。

早いもんで、「師走」だ、。
蘭を初めて数年後、初めて買った「中国古鉢」です(師匠から、)、。デジカメでは「朱泥」の良さが写し撮れない、赤く写ってしまう、本当はもっと紫泥のような落ち着いた色なんですが、。
落款は「利永公司出品」(日本の盆栽界では、りえいこんす・・と読んでいます)、。てことは、清朝末期から、悪くすると民国初頭の作、。100年くらいです、。にしては、時代乗りが良く、チョッと意外な感じを受ける程です、。100年間の内、エビアンが40年間所有しているけど一度も使用していないので、初めの60年間でこれほどの”時代”が乗るものだろか?、と、。
こういう形(ラッパ型)の鉢は、日本のようにロクロでスーッと引き上げてあるだけではなく、一度形を整えてから、縁部分に”薄く平たくした泥”を上から重ねて丁寧に縁上面を仕上げてあるもんです、。
胴部分も途中で少し膨らませるなど、細部まで神経が行き渡っている様子がいいんです、。
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◆年末から来春へかけて、商人ルートの蘭の奥地蘭や九華などで少し投げ売りが出るかも知れません、。中国が年末年始にどう動くか、に掛っているのですが、。中国で投げ売りが出れば、商人ルートの蘭(つまり、中国で命名されて日本へ持ち込まれたものが中心です)は中国の動きと連動するから、です、。
今シーズンを乗り切れればね、一段落するのでしょうが、。
by evian_th | 2007-12-01 01:19 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
◆塗り白泥ラッパ鉢、。                 No.121
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◆2007年11月、。
トップ画面の鉢は、「中国古渡り古鉢」「塗り白泥ラッパ鉢」、落款「宜興松亭」です、。
清朝・乾隆年中頃の作品、。「鉄画軒落款」と同じ頃か直後くらい、「長春落款」などよりは前、。少し大きく、高さ24センチ、。九華・報才蘭向き、。従って、購入後30年以上経ちますが、使用したことはありません、。
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◆「塗り白泥」・・てのは、生地は「朱泥」で作り、その上から水で溶いた「白泥」を塗って仕上げてあるものです、。上から中を覗くと、縁から5センチくらいから下は生地の朱泥が見えます、。
「白泥」が貴重なのか、白泥は作業がし難いから大きなものには朱泥で作って上から塗るだけなのか、は判断できません、。




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by evian_th | 2007-10-31 00:16 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢



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