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大隈重信侯と蘭1  楽鉢                   No.570
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◆2016年9月4日、。   大隈重信侯と蘭、その1     楽鉢の事など



今読んでいる本に面白い記述があるので抜粋してご紹介しとこ、。

「愛蘭の中興は大隈老侯」
文章は当時大隈重信侯邸に住み込んで蘭の手入れをしていた栗原彦三郎という人の書いたものから抜粋しました、。
(中略)
大隈侯爵はご自分で蘭を愛し、沢山栽培せられた許りで無く、愛蘭家の少なくなり蘭栽培の方法なども後世に伝はらなく成る事を憂ひられて、余に愛蘭家の会を作れと命じたので、当時東京に蘭商を本業として只壹人残って居り、亦栽培にも精通した新井仙之助翁を世話役として大正九年十月明治15・6年頃より31・2年頃までに東京市内に2・3百名の蘭商人があり、現今の組合組織の如き会もあったそうであるが蘭の廃れると共に段々減って大隈侯爵を総裁に、後藤新平伯を副総裁に、私が会長となって大日本蘭蕙会を組織し、全国から5百余名の愛蘭家を集めて、日本橋倶楽部で発会式を挙げ、同時に日本で最初の蘭蕙陳列観賞会を開催したのであった。

「当代の愛蘭家」
この大隈侯の蘭を愛されたのと同じ頃今の岩崎両男爵家の御先代弥太郎弥之助の両氏が素心蘭を好み、上等のものなら値を問はず買ったのが動機となって、明治18年頃から27・8年迄蘭が非常な勢いで日本全国に流行したのである。(注*岩崎弥太郎は三菱財閥の創業者)
(後略)

上掲の写真説明文には「後藤新平伯大日本蘭蕙会副総裁親任式」と書いてあります、。

****************************

長文の極く一部分の抜粋だけど、驚くね、。明治中期に「東京で商う蘭商人だけでも200~300人も居た、」という記述に驚く、。
それと、ここには書いてないのですが、明治時代には既に「春蘭」という概念が確立されていて、それも「日本春蘭花物」の栽培が盛んにされていたという記述も、上記以外の箇所に書いてあります、。「日本春蘭の葉や花の鑑賞の仕方」とかもちろん「栽培法」とかも、。

上記の文章は、できるだけ「原文のまま」に載せました、。どうしても今では存在しない漢字を除いては、。句読点も原文まま、少し読みにくいというか意味不明の部分もありますね、。


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画像の鉢は「五柳寿運絵付けの6寸万年青鉢」、。
15年ほど前にこの鉢を現在の所有者に商ったのは横浜の蘭商故野田谷治男君で、売値はたしか280万だったと記憶しています、。
280万で驚いてちゃいけないのであって、明治時代の「古典楽焼鉢」の価格は、現在の貨幣価値で、数十万から数百万、それも1千万に近い数百万だったといいますから、蘭も鉢も、ごく限られたエリートたちの遊び場だったわけですね、

それにしても、現存する鉢が少なすぎて、鉢市場に活気が出ない、。古典の楽鉢が現在どの程度残っているかと考えると、現在古典園芸界と盆栽界と植物には興味はないけど鉢だけは買っている人の分・蔵の奥にしまってあって所有者さんさえ気付かないで居る鉢も含めても、最大数で現在の2倍程度じゃないかと思いますね、。

いや、違うな、。上に書いたことは正しくないかも知れないな、。
明治時代中頃には東京だけで蘭商が300人も生計を立てていた、。
一方大阪や京都は、大阪不況が起きたり、天皇陛下が東京へ居を移されたりして、明治中期には京大阪は不況だった筈で、お金持ちは東京に集中していた、。
京楽6窯の窯元が最も多くの錦鉢を作ったのは明治中期を中心とした時期である、。それらを買ったのは東京も多かったかも知れない、。
だとすると、東京に現存する古典楽鉢の数が少なすぎる気がする、。まだ多くが東京で隠れている可能性は大いにあるね、。大正12年に関東大震災があり、昭和16年―20年に大東亜戦争があったにしろ、それらの要因を差し引いても、まだ残っている筈だ、。希望はあるね、。





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by evian_th | 2016-09-04 12:49 | 東洋蘭(春蘭)
楽鉢「魚の子紋万年青鉢」                   No.569
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◆2016年9月、。     楽鉢「魚の子紋様万年青鉢」


◆楽鉢「魚の子紋様万年青鉢」、。
久々登場、エビアンの好きな「魚の子紋様鉢」です、。
非常に良く描けている紋様です、。描き方は過去に掲載した飛田邦之氏やエビアンの「楽徳製魚の子石斛鉢」にも似ています、。よほど研究したのでしょう、。違いはと言えば、飛田邦之氏の分は「魚の卵1個の中に金色の点々が2~3個」だったのに対して、画像の鉢では「卵1個に金点1個」であることくらいです、。下に過去に使用の石斛鉢の「魚の子紋様」を掲載しておきます、。

使われている「緑土」も同じ質の製品で、乾燥すると何とも言えぬ「緑青色」になる分を使用しています、。まぁ「緑土テールベルト」は乾いても緑色濃い方が上質とされ、価格も高価だったので、浮田楽徳窯の製品に使われた緑土はあまり高価な品質ではなかった様子で、そこがこの「魚の子紋」に一層の良さを醸し出しています、。短冊家は一概には言えませんが、比較的高価な「緑色が濃い緑土」を使っていることが多いようです、。

下方から霞取りを残し、「金泥で雲形風模様」も描いて手の込んだ絵付けです、。鉢の大きさは4寸3分くらいと大きく、画像からは予想外に大きな鉢です、。
鉢数寄泣かせの垂涎の一品ですね、。
窯元はというと、これが判断できないのです、。「楽徳鉢」ではない、「短冊家」とは足の作りと足に描かれた5本の金線と縁のツバの作りや内掛けの刷毛を使わず釉薬が分厚く垂れ下がって溜まっていることなどの点で疑問符が付きます、。1ヶ所だけ思い当たる窯元はありますが、そこがこれほどの絵付けをできたかというと疑問もあるので、窯元は不明ということでお願いします、。
飛田邦之氏蔵、4.3号鉢、。





下画像は浮田楽徳窯の石斛鉢の魚の子模様部分
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by evian_th | 2016-08-31 14:20 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
京楽長生蘭鉢                        No.560
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◆2016年5月、。   京楽鉢・石斛鉢


5月の鉢は「長生蘭鉢」、。
江戸時代後期1830年頃から、京都の公家を中心に流行し始めた「長生蘭」、。明治時代に入ってからは一般の町衆にも広まり「長生蘭鉢」も作られたのですが、現存数は非常に少ないものです、。
1835年には「長生草」という色刷りの本も出版されている所を見ると、ある程度の流行はあったのだろうと推察できますが、今に残る鉢は少数です、。「長生草」に描かれた鉢も見かけません、。
流行は京都から始まり、どこまで流行したのかをエビアンは知りません、。江戸まで広まったのかどうかが、今月の画像の鉢の特定に影響します、。

今月の鉢は、一見して「手島揫二窯」の製品ではないことは風来記御常連なら見抜いておられる事でしょう、。やはり「京楽鉢」と見るのが妥当だと思います、。

2の足、3の足を左右揃えると1の足が芯をそれる事から「短冊家」と見える人もおられると思いますが、「短冊家」と決めるには何か微妙な違和感があります、。「短冊家」も「大波紋」は描きます、。この鉢の大波紋も「光琳波」に似て品良く描かれてます、。大波を描いた絵具が貫入の様にひび割れているところは「短冊家」らしくないと思います、。波涛紋の描き方も「短冊家」らしくない、むしろ「手島風」です、。
「大波」の上部には鉢縁下までイッチンで点々を打ってますが、等間隔すぎて短冊家風ではない、などと感じてしまうのです、。

鉢底は轆轤挽きの糸切り痕も鮮明で、真っ平らに作られており、非常に好もしい印象を受けます、。一般論として、時代が下るほど鉢底にはクレーター状に傾斜が付けられる傾向がありますから、この点だけを見れば”台の作りは古い”と見えます、。そこが迷わせられる所ですが、全体を総合して、エビアンは「佐々木松楽窯」の製造だろうと思うのです、。それとても決定的な確信があってのことではありませんが、。

大波紋の絵の具使いに色気があって、鉢下部に良さがあり、何とも好ましい鉢です、。
口径13センチ・高さ8センチ、(飛田邦之氏蔵)





兵庫春蘭友の会 新芽会
時:2016年6月26日(11am~16pm)
所:相生園芸センター





by evian_th | 2016-04-30 11:15 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
短冊家神獣浮彫紋瑠璃六角鉢                  No.551
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◆2015年12月、。   短冊家神獣浮彫紋瑠璃六角鉢


師走~、。
本年も「東洋蘭風来記」をご覧いただきまして、ありがとう御座いました、。寒い季節ですから、お身体をお大切にお過ごしください、。


短冊家神獣浮彫紋瑠璃六角鉢、。

「楽焼鉢」ではありませんが、楽鉢窯元の短冊家の極く初期の頃の製作になる鉢で、非常に珍しいのでご紹介、。
よほど大切に保存されて伝わって来た鉢の様子、。一見すると新しそうに見える鉢ですが、この鉢は製作されてから200年経っています、。江戸後期・文化文政年(1804年~1829年)の製作だと思います、。


この鉢を作るには、一般の楽焼窯元にとっては誰かに2つの事を教わらないと製作できない鉢なのです、。
◆柔らかい感じのする半磁器(磁陶という)の作り方
◆型押しの方法と6枚の面の張り合わせ技術
この事を一人で教えることが出来たのは、江戸後期の第二期京焼ブーム時に出て来た京都の陶工「欽古堂亀祐」しか居なかったと思われます、。


「欽古堂亀祐」(きんこどうきすけ)明和2年(1765年)生まれ、天保8年(1837年)没は、毎度御馴染みの「奥田頴川」(おくだえいせん)の門下生の筆頭とも言って良い程の存在、。奥田頴川は亀祐よりも12歳年上で、家業の質屋は弟に任せて京都三条粟田口に窯を開き、中国陶磁を学びながら人柄を慕って寄って来る多くの陶工を育てた後期・京焼盛隆の功労者です、。
この奥田頴川が「磁陶」の作り方を門下生に教えたのでのです、。後に欽古堂亀祐が陶芸指導に行く「三田青磁」なども、この「磁陶」の分類に入る焼き物です、。
当時の京都粟田口には陶磁器の窯元は多く、清水焼のような硬質の白くて硬い磁器とは違って、温かみのある焼き物です、。

また、欽古堂亀祐は京都伏見の「伏見人形作り」の家の出身、。伏見人形は前姿と後姿とを別々の2枚の木型に押し付けて陶板を作り、薄く溶いた陶土で張り合わせて作ります、。この「木版に押し型技術」と「張り合わせ技術」とで一体の人形を作るのです、。

これら2つの技を併せ持った陶工は欽古堂亀祐だけだったと思われ、初代短冊家が祇園短冊楼から窯を開いた時期と亀祐が活躍した時期とが一致するのです、。


短冊家初代は余程研究熱心な人だったらしく、亀祐に執拗に頼み込んだのでしょう、。というのも、普通一般的には、6面の神獣の鉢を作るには、同じ獣が繋がらないように、2~3種の版木を使用して別々の神獣を繋げる筈なのですが、画像をご覧頂くとお分かりのように、全部が同一の神獣です、。つまり亀祐は版木を1枚だけしか短冊家に使わせなかったものと思われます、。

そういう苦労をして短冊家初代はこの鉢を製作したのです、。その研究心は脱帽ものです、。
江戸後期なのにテールベルトが手に入らない筈なのに緑色があるじゃないか、と思われるでしょうが、ここに使われる顔料は日本古来(といっても、江戸時代直前の頃)からある顔料で、江戸初期の陶工・野々村仁清などが使用した天然顔料で、主として磁器専用のものです、。透明感があり、非常に高価な顔料だったのだろうと思います、。

鉢裏には初代が使ったと思われる「短冊堂」の落款、。
この鉢は、エビアンが知る限りは2個現存し、他に盆栽界の蒐集家に残っているとしても、あと1~2個でしょう、。大量に作るほどは亀祐も木型を貸さなかったと思われるからです、。
いずれにしても非常に貴重な鉢であることは間違いのない事実です、。
贅沢を言わせてもらえるなら、少しは使っておいて欲しかったですね、。時代乗りが欲しかった、。
(現在の所有者は不明)









by evian_th | 2015-12-01 00:05 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
東洋蘭風来記、お陰様で満11年                 No.549
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◆2015年11月、。   「東洋蘭風来記」満11年



「東洋蘭風来記」、お蔭様で満11年、。
多くのご訪問に感謝します、。
これからも「東洋蘭」や「植木鉢」の楽しい話題を続けて行こうと思います、。
今後とも、何卒宜しくお願いします、。




<お蔭様で満11年>




by evian_th | 2015-11-17 13:16 | 東洋蘭(春蘭)
秋季展示会2015 No.545
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◆2015年10月、。   秋季展示会案内


◆展示会情報は必ずしも開催日の早い順には並んでいませんのでご注意ください。


大阪東洋蘭会 2015年 秋季展示会
時:2015年10月11日(1日限り)
所:兵庫県宝塚市山本 山本園芸流通センター(駐車場は係員の指示に従ってください。)
◆古典楽焼鉢を使った席飾り。
午前10時~午後1時展示、午後1時~午後4時交換会




全国日本春蘭連合会 春蘭展示大会(全春連)
時:2015年11月7日・8日、。
所:芝 弥生会館(東京都港区海岸1丁目)




全日本東洋蘭 秋季美術品評大会(全東連)
時:2015年10月22日・23日
所:東京蒲田 プラザアペア




花ごよみ 秋の蘭展
時:2015年10月9日~12日
所:花ごよみ(広島市佐伯区薬師が丘)



東洋蘭総合大展示会
時:2015年10月16日17日18日
所:東京上野グリーンクラブ(クリック)



兵庫春蘭友の会 柄物展
時:2015年11月29日(11am~16pm)
所:相生園芸センター





by evian_th | 2015-10-01 15:18 | 東洋蘭春蘭展示会
京楽焼武者絵万年青鉢                    No.544
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◆2015年10月、。   京楽焼万年青大鉢



「京楽焼万年青大鉢」、。
10月のトップ画面はこの鉢で行こうと決めて10月フォルダーへ入れてました、。画像を作る段になっていざ画像を詳しく見ると、鉢底画像と上から画像がないのは分っていましたが、横から画像も「1の足画像」しか無いのでした、。3枚とも1の足画像です、。この鉢の裏側にはどんな絵付けが施してあるのかも分かりません、。
横から画像1枚だけから判断できる情報はあまり多くはありません、。


「口径24センチ・高さ25センチ」という8寸の大鉢、。「台の鉢」はこれだけの大鉢となると重さも相当なもので、乾燥した完成品でもかなり重いのに、製作途中の陶土が湿った状態の時はどれほど重かったことか想像を絶します、。それにも拘らず、鉢ヘリが垂れ下がらず、鍔の先端部分の切れ味は鋭く全体の作りもしっかりしています、。足はこれほどの大鉢だとこういう形にならざるを得ず、短冊家の大鉢もこの足型です、。したがって、足の形から窯元を判断することは不可能です、。

「絵付けは大和絵の武者絵」、絵師は相当な腕前の人です、。イッチンで線は引けますが、面を塗りつぶす時はどういう風にしたのかは知りません、。細かく振るった陶土と顔料とを混ぜイッチン袋に入れて描くのですから筆描きよりも随分難しかったことでしょう、。
「浮田楽徳」や「五柳寿運」は狩野派大和絵師ですが、ほかにも浮世絵師・錦絵師など狩野派以外の絵師も多く、この鉢の絵師を特定することはできません、。

顔料の種類の多さなどから、鉢の製昨年は明治中後期の作と見られ、注文絵付けだったと思われます、。それらを総合して考えると、この鉢は「短冊家製の万年青鉢」だろうと思われます、。鉢の作りの上手さから他の窯元はチョッと考えられないのです、。短冊家ならこれくらいの絵付けもできたかも知れないと思います、。絵付けだけなら浮田楽徳も描けたでしょうけど鉢が楽徳鉢ではないし、五柳ならいくら何でも例の五柳マークを撮影したでしょうからね、。
「楽忠鉢」や「楽雅亭鉢」にならありますが、古京楽鉢で8寸の大鉢というのは見たことがありません、。絵付けも上手く、見応えのある鉢だと思います、。実物を見てみたいものです、。野田谷君存命時の上野グリーンクラブ展示品です、。(当時:栗塚光夫氏蔵)

まぁ、この横から画像1枚から分かることはその程度です、。





by evian_th | 2015-10-01 00:03 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
東洋蘭・秋季展示会情報                    No.543
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◆2015年(平成27年)、東洋蘭・春蘭・秋季展示会情報


◆展示会情報は必ずしも開催日の早い順には並んでいませんのでご注意ください。



大阪東洋蘭会 2015年 秋季展示会
時:2015年10月11日(1日限り)
所:兵庫県宝塚市山本 山本園芸流通センター(駐車場は係員の指示に従ってください。)
◆古典楽焼鉢を使った席飾り。
午前10時~午後1時展示、午後1時~午後4時交換会




全国日本春蘭連合会 春蘭展示大会(全春連)
時:2015年11月7日・8日、。
所:芝 弥生会館(東京都港区海岸1丁目)




全日本東洋蘭 秋季美術品評大会(全東連)
時:2015年10月22日・23日
所:東京蒲田 プラザアペア




花ごよみ 秋の蘭展
時:2015年10月9日~12日
所:花ごよみ(広島市佐伯区薬師が丘)




百喜千遊会 柄物展
時:2015年9月26日・27日
所:京都蘭センター(京都府綴喜郡宇治田原町郷之口田中19)






by evian_th | 2015-09-01 17:19 | 東洋蘭春蘭展示会
京楽焼蘭鉢「8割がた大虎窯」                 No.544
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◆2015年9月、。   楽焼鉢蘭鉢「8割がた大虎窯製」


例年よりも早くから秋の雰囲気漂う9月の入りです。皆様方にはお元気に高温度の夏を乗り切られましたでしょうか、お見舞い申し上げます。



今月の鉢は「8割がた大虎窯製の蘭鉢」です、。

持ち主さんから画像を頂いた時には、チョッと見に「あ、佐々木松楽窯ね、」と思った鉢です、。
9月はこれで行こうと決めて風来記用に画像修正を進めると”あれ、おかしいぞ”となったのです、。
「佐々木松楽窯」にしては絵付けに吉兆の絵が見当たらずテーマ性が無い、。足の絵付けが「菊花に唐草紋」ではなく「牡丹図に唐草紋」である、足の作りが「大虎風」だ、と感じるようになったのです、。

「1の足」には「老松に止まる雄の孔雀図」、「2の足」「3の足」には正面に絵付けが無く、見せ場の絵付けは足と足の間に描いてある、と言う変則型、。描かれているのは「老松」「孔雀一対」「牡丹」の組み合わせです、。孔雀図自体が珍しい上に松や牡丹と組み合わせるところが珍しい鉢になっています、。
段替わりを全く取らない総絵付け、。明治後期から大正時代の製作だと思います、。

「8割がた大虎窯」と書いたのは、細い金泥のイッチンで縁取りする絵付けテクニックを施す絵師は三河鉢にも1ヶ所存在するから、と言う理由と、実物を触ってないので他の窯の可能性も2割程度残してのことです、。
口径12.8センチ、高さ16.7センチ。(飛田邦之氏蔵)



◆確たる証拠あっての話ではありませんが、「佐々木松楽窯の楽焼鉢の素焼鉢は外注だった、」と聞こえて来たことがあります、。今月の鉢を見た時に「あ、佐々木松楽ね、」とエビアンが感じてしまった所からすると、もし万一その噂が正しかったとするならば、「佐々木松楽窯」へ「素焼鉢(楽焼鉢で”素焼”と言う場合には加茂黒釉薬を施した黒楽鉢の段階を指す言葉です、)」を納めていたのは、地理的に見て「大虎窯」しかありません、。「短冊家」や「浮田楽徳」は「素焼」を売って他の窯元の下請け仕事のような事はしなかっただろうと思われるからです、。




by evian_th | 2015-09-01 00:03 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢
楽焼鉢「8割がた福富京楽堂蘭鉢」               No.542
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◆2015年8月、。   古楽焼鉢「8割がた福富京楽堂蘭鉢」


この鉢画像を送って頂いてから、もう数年間経過します、。
「いい鉢だな」とは思いつつ、窯元判断ができないでいました、。「短冊屋かな」とか「京楽かな」とかと思ってしまうともうダメで、全く分からなくなってしまう鉢です、。
最下段5枚目の鉢底が見える画像だけを見ると、まぁ何とか「福富かな、」とは思えるのですが、それでも100%の自信は無く、これ以上は実物を手に取ってみないと判断は不可能です、。「鋏み痕」が胴なのか足なのかが分かれば多少は判断もし易いのですが、。
ともかく最近は迂闊に窯元名の断定はできなくなりました、。今までの方が「怖いもの知らず」で行けたのですが、。

「一の足」に描かれた「虫」は何でしょうね、。「蛾」なのか「蝶」なのか「ガチョウ」なのかはわかりませんが、上手くデザイン化され、それを取り囲むように「サッカーボール」に見えてしまう「(多分)花文様」が描かれています、。「鉢縁下」(はちべりした)の「雷紋」と「花」の間の「唐草紋?、蔦?、雲形?」とは古典の描き方をされています、。
「腰部分」の「虎革模様」のようなのは何を描いたものか、何を意味するのかは不明です、。

鉢質は硬そうなので、前の持ち主さんは結構使われたように見えるものの、鉢底画像を見ると案外そうでもなく、まったく惑わされる鉢です、。鉢底面には「轆轤挽きの糸切り痕」も見えません、。従って、製作年代の特定も不能です、。

窯元名や製作者も特定できないのに、これ以上はこの鉢に関しては書ける事もなく、今月は「ただ鉢画像をご覧頂く」だけに留めたいと思います、。
猛暑の最中、みなさんご自愛ください、。     (飛田邦之氏蔵)







by evian_th | 2015-07-31 15:11 | 東洋蘭鉢・楽焼鉢・古鉢・ラン鉢



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